社会人に聞く、学生時代の就活で受けておくべき企業はどこ

» 2013年01月22日 08時00分 公開
[Business Media 誠]

 新卒の就職活動で受けておくべき企業はどこですか? 25〜34歳のビジネスパーソンに聞いたところ「トヨタ自動車」と答えた人が最も多いことが、転職サービス「DODA(デューダ)」の調査で分かった。「トヨタ自動車」と答えた人にその理由を聞いたところ「技術力や社員の能力が高く、市場の変化への対応力があるグローバル企業で働くことで、自己成長できるから」という意見が目立った。

 2位以下をみると、「グーグル」「ソニー」「ファーストリテイリング」「リクルート」という結果に。学生を対象にした就職人気企業ランキングでは、業績不振などにより多くのメーカー(製造業)が順位を落とす一方、社会人が薦める企業では3位の「ソニー」、10位の「パナソニック」など製造業が上位50社中19社がランクインした。「ものごとを多角的・長期的に判断する力を身に付けた社会人は、企業本来が持つ力や事業の方向性、将来的なマーケットなどをトータルで見て判断しているためと考えられる」(DODA)

学生時代の就活で受けておくべき企業ランキング(出典:DODA)

 またメーカー企業を挙げた人からは「日本のモノづくりは転換期を迎えているが、これからも製造業は日本経済の要であることに変わりはない」や「今苦境に立たされているが、それを立て直すやりがいがありそう」など、先を見据えた前向きな声があった。

IT系企業が上位に

 業種別でみると、IT系企業が上位にランクインした。2位には「グーグル」、7位に「ソフトバンク」、8位に「アップルジャパン」など、50社中8社を占めた。IT系企業を挙げた人からは「スピード感のある先進的な企業で働くことで、さまざまな挑戦ができ、やりがいがありそうだから」という意見があった。

学生時代の就活で受けておくべき企業ランキング(業種別、出典:DODA)

 「多くの社会人は入社後に自分がどう成長できるか、どんなキャリアを積めるか、という視点で企業を見ていることが明らかになった。また企業側も、会社に入ることをゴールにしている人ではなく、その会社でどう活躍したいかが明確な人を採用したいと考えている。入社後のミスマッチを避けるためにも、就職活動や転職活動を行う際は、その会社で自分が何を実現したいかを明確にしておくことが重要だ」(DODA)

 インターネットによる調査で、25〜34歳のビジネスパーソン5000人が回答した。調査期間は2012年3月10日から11日まで。

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