｢総理の座 程にお金が 回らない｣――第9回オリックスマネー川柳大賞

[Business Media 誠]

　オリックスグループは1月16日、「第9回オリックスマネー川柳」の入賞作品を発表した。大賞に選ばれたのは、｢総理の座 程にお金が 回らない｣（チョコバンクさん）だった。選者の尾藤一泉氏は「このところ、政治に対する期待はどんどん軽くなっている（略）『総理の座』と『お金』という目の前の二つのモチーフを対比して並べただけだが、『回らない』という下の句によって、作者は見事に日本の状況、気分を描き出した」と評している。

　上述の大賞のほか、オリックスグループ賞は「親のスネ iPSで 直したい」（瀬戸ピリカさん）、「ままごとも パパの小遣い 2万円」（まこパパさん）、「好景気 知らぬ子供が もう二十歳」（赤とんぼさん）、「白馬より 低燃費車の 王子様」（makotocyanさん）、「借金が ワイルドだろう この国は」（ちゅら島太郎さん）の5作品。このほかに優秀賞20句が選ばれた。

　応募作品全体を見ると、キーワードとして最も多かったのは「お金、金、マネー」次に「消費税、増税、税金」となり、消費税増税法が成立した2012年らしい傾向に。ノーベル賞のiPS絡みや不況に立ち向かう前向きな作品も多かったという。このほかロンドンオリンピックや金環日食など時事的な話題を反映して「金メダル」「金環日食」「LCC」なども多く寄せられた。

　第9回オリックスマネー川柳は、2012年10月10日〜11月26日の間募集され、はがきやインターネットから7万3489句の応募があった。内訳は（PC）インターネットが70.8％、携帯・スマートフォンが8.6％、はがきが19.0％、Facebookが1.6％。