CESで見かけた、とっても気になるカメラたち2013 International CES(1/3 ページ)

» 2013年01月17日 22時35分 公開
[吉岡綾乃,Business Media 誠]

 米国ネバダ州ラスベガスで、1月8〜11日に行われた「2013 International CES」。実際に製品を手に取ったり、試し撮りができるということで、テレビなどの家電に負けずに人気があったのがカメラメーカーのブースだ。

 ここではカメラメーカー各社のブースの中でも、特に気になった新しいデジカメ3種を紹介したい。

Instagramのアイコンみたい? スマホ連携Wi-Fiカメラ「PowerShot N」

 米Canonブースで見つけたのが、「PowerShot N」。7.84×6.02×2.92(幅×高さ×奥行き)センチと手のひらサイズのコンパクトカメラだ。目をひくのは、正方形に近いその形。表面はレンズとリング、裏面はほとんど液晶、というシンプルすぎるデザインが逆に個性的だ。人気スマートフォンアプリInstagram(参照リンク)のアイコンデザインを連想させる。

Canon「PowerShot N」。米国では4月に発売予定で価格は299ドル
側面にはスマートフォンに画像を送るボタンが。背面の液晶は90度まで動かせる

 面白いのは形だけではない。同社が提供する「CameraWindow application」アプリ(Android版とiOS版の両方を提供、無料)をインストールしておけば、本体側面についているボタンを1つ押すだけで、撮った写真や動画をスマートフォンに送信することができる。

 「どうしてこういうデザインになったんですか?」と説明員に聞いてみたところ、答えは「片手で操作がすべてできるようにするため」。実はレンズの周りのリングがシャッターになっており、リングの上を押しても下を押してもシャッターを切れるようになっているのだ。つまり、カメラを上下ひっくり返して使っていても写真が撮れる(このほか、タッチパネルを押してもシャッターが切れる)。

 背面の液晶は可動式で、上述の通りタッチパネルになっている。本体をひっくり返すと液晶の表示も合わせて回転するので、頭より高い位置や、ウエストレベルで構えても、液晶を正位置で見ながらシャッターを切る、といった使い方もできるのがいい。

 デザインに加えてもう一つ「Instagramみたいだな」と思ったのが、エフェクト機能。トイカメラ風、魚眼レンズ風、ソフトフォーカス、ミニチュア風……などいくつかの効果が楽しめる。これだけなら珍しくないが、PowerShot Nには写真を6枚連写して、それぞれに6種類の違うエフェクトをかけてすべて保存するという機能がついているのが面白い。

 説明員によれば、PowerShot Nは4月に発売予定で価格は299ドル。

さまざまなエフェクト機能が入っている。タッチパネルで選択する(左)。6枚を連写して、6種類のエフェクトをかける機能が面白い(中、右)

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