今回聞いた話を一般企業に当てはめると、次のようなことが言えると考える。
- 既存メディア(スポーツニュース、スポーツ新聞、試合中継など)だけで考えるのではなく、幅広くコミュニケーションチャネル(Web、SNSなど)を検討・開拓する
- 事業(野球)はもちろん、事業以外のコンテンツ(マスコットキャラクターなど)も含めて多面的に展開することで認知獲得・関心喚起を促進し、事業へ結び付けていく
- 大手・競合(人気球団・地方球団)と同じことをやるのではなく、自社(スワローズ)が勝機を見いだせるやり方を考える
- 施策を個別で考えるのではなく、連動させる仕組みを作ることで、最大限の効果を創出する
※カッコ内はスワローズの場合。
そして、最後に加藤氏はこのように締めくくってくれた。
「実際のところ、私たちも最初から今日お話ししたようなことを考えていたわけではなく、試行錯誤しながら今のやり方にたどり着いたというのが正直なところです。まずはやってみる、そしてやりながら考える。そういう柔軟な姿勢が大事だと思います」
球春はもうすぐそこまで来ている。(小槻博文)
→小槻博文氏のバックナンバー
- 待ちの姿勢ではない球団経営を 横浜DeNAベイスターズ・池田社長
日本のプロ野球界において、7年ぶりに新球団が誕生した。経営面でその舵取りをする横浜DeNAベイスターズの池田純社長が語る未来図とは――。
- 球場経営、リーグビジネス……楽天が変えたプロ野球の仕組みとは
かつて日本では絶対的な人気を誇っていたものの、娯楽の多様化や地上波放送の回数減などで変化が生じているプロ野球。そのビジネスも変わりつつあるが、その変化をけん引している東北楽天ゴールデンイーグルスの井上智治オーナー代行が球場経営やリーグビジネスの考え方など、楽天が変えたプロ野球の仕組みについて語った。
- 岡田武史氏が語る、日本代表監督の仕事とは
早稲田大学は12月11日、ICC開設3周年記念「働く杯」を開催、特別講演でサッカー日本代表監督の岡田武史氏が自らの仕事に対する姿勢を語った。日本代表監督としての悩みから決断の下し方、チームのまとめ方やスランプになった選手への接し方まで幅広い話題が取り上げられた。
Copyright (c) INSIGHT NOW! All Rights Reserved.