コラム
» 2012年12月26日 08時01分 UPDATE

これからのことがよく分かるコラム:どうなっているの? ネット広告の今と未来 (1/4)

ネット広告といえば「検索連動広告」が市場を引っ張ってきましたが、最近は「バナー広告」が注目を浴びています。「ちょっと古いなあ」と思うかもしれませんが、バナー広告が再燃している背景に迫ってみました。

[須藤憲司,Business Media 誠]

著者プロフィール:

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須藤憲司(すどう・けんじ)

 2003年に(株)リクルート入社。マーケティング局、新規事業開発室を経て、2009年アド・オプティマイゼーション推進室の立ち上げに携わる。2011年に同事業室長、2012年10月より(株)リクルートマーケティングパートナーズ アド・オプティマイゼーション推進室室長に就任し、現在に至る。

 新しいスタートアップ企業から最新の技術動向をキャッチアップし、いち早く国内で、どのように役立てるか? を具体的に考える日々。特に重要視しているのが実際に画面を触って使ってみること。これからも、とっつきにくいインターネット広告の世界を分かりやすく解説していきたいと思ってます。


 皆さんはインターネット広告についてどのくらいご存じでしょうか? 何も知らなくてもネットを楽しむことはできますが、ネット上には広告を出稿している広告主がたくさんいます。

 これまでは検索連動広告※が大きく伸びてきましたが、米国では今、ディスプレイ広告市場が再度加熱しています。ディスプレイ広告とはいわゆる「バナー広告」のこと。そのバナー広告が2012年以降、市場をけん引していくのではないかと見られています。

※検索サイトに入力した検索ワードに連動して表示される広告。
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yd_riku2.jpg USネット広告市場の対前年成長率(出典:eMarketer.com

バナー広告が成長を始めた理由

 バナー広告って古くない? と思われる人も多いでしょう。確かにバナー広告の市場は下落傾向にあったのですが、ターゲティング技術の発達とリアルタイムビッディング(RTB)※という革新的な広告の登場によって、今、再び注目を浴びているのです。

※リアルタイムビッディング:媒体側のシステムが広告会社のシステムに対してリアルタイムにオークションを行い、最高額の入札単価を提示した買い手が競り落とすシステムのこと。

 下の画面は、ある米国の広告主が広告を入札する時に使うプラットフォーム(DSPと呼びます)です。

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 画面の下部に縦の棒グラフが左から高い順に並んでいます。これは、ある広告主にとって魅力的なターゲットを順に並べたものです。

 詳しく見てみると「富裕層、都心在住、大卒、既婚、家所有、車所有というターゲットは人口の0.7%ほどですが、平均よりも22%効果的である」ということが表示されています。

 米国ではこうした情報が取引されていて、誰でもターゲティングするための情報を分析し、狙った層に広告を出すことができるのです。その結果、広告主は自分たちの商品・サービスのターゲットを絞って、効率的に広告を配信することができるようになったのです。

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