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» 2012年12月21日 08時00分 UPDATE

古田雄介の死とインターネット:ユーザーが亡くなったページの権利と責任は誰のもの?――法の観点から見た死とインターネット (1/3)

インターネット上に浮かぶユーザーの死という事態について、さまざまな現場の現状を探ってきたが、法的にはどんな線が引かれているのか。落合洋司弁護士にうかがった。

[古田雄介,Business Media 誠]

著者プロフィール:古田雄介(ふるた・ゆうすけ)

1977年生まれのフリーランスライター。自ブログは「古田雄介のブログ」。


 これまでたどってきたように、インターネット上にあるユーザーのアカウントやWebサイト、コンテンツなどは、外部から持ち主を特定しにくい。持ち主がそのまま亡くなったり、IDやパスワードを紛失したりすると、誰も手が出せない状態でネットを漂うことになる。

 それは、誰も権利や責任を持たない存在が生まれることと同じかもしれない。Webサイトの情報に何かしらの資産価値が発生しても、コメント欄などに個人情報が書き込まれるなどして誰かを困らせても、それらを受け止めるべき持ち主が簡単には見つからない。実際、そんな存在が無数にある。

 それでも漂っているのは無法地帯ではなく、共通のルールで整備された法治空間なのは間違いない。では、オーナーが不在となったネット上のさまざまなものは法的にどんな措置がとられるのか。インターネット業界に詳しい弁護士の落合洋司氏にうかがった。

ah_huruta1.jpg 落合洋司弁護士。元検事で、ヤフー法務部に所属した経歴も持つ。現在は、泉岳寺前法律事務所を運営。刑事事件全般やインターネット関連の事案、プライバシーに関する案件などに精通している
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