民主党政権発足時、永田町で幅を利かせたこの種の古いタイプの政治記者は慌てた。自民党の派閥ごとの事情には通じていたが、多くの民主党議員に対して、“べったり型”の取材手法が使えなくなったからだ。
先に記した官僚と同様、永田町の動静を伝える政治報道も「逆戻り」するのではないか。換言すれば、政治家と政局のために取材し、読者や視聴者が知りたいネタがほとんど出てこなくなる、そんな懸念が私の中に芽生えている。
幸い、各種のSNSや動画サイトの急速な普及で読者が知りたいと考えればインターネットである程度まで情報が入手でき、かつチェックすることが可能になった。
来年の参院選まで、霞が関と大手マスコミの政治報道が古いタイプに逆戻りするか否か、読者一人ひとりが警戒度を上げていく必要がある。
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