映画館で映画を見る頻度、約半数が「減った」

» 2012年12月13日 15時48分 公開
[Business Media 誠]

 大スクリーンで最新の作品が見られる映画館。定番のデートコースとしてもおなじみだが、どのくらいの人が利用しているのだろうか。

 ネオマーケティングの調査によると、映画の視聴経験がある人に「映画館で映画を見る頻度」を尋ねたところ、「1年に1本以下の頻度」が30.1%と最も多く、「見ない」が19.3%、「半年に1本程度」が16.6%、「1年に1本程度」が13.5%、「2〜3カ月に1本程度」が10.8%で続いた。ほぼ半数は1年に1回も映画館に足を運ばないようだ。

 「見ない」と答えた人の理由では、「チケット代が高いから」(74.0%)や「映画館まで行くのが面倒だから」(54.0%)、「自宅の方が気が楽だから」(36.0%)などが上位に挙がった。

映画館で映画を見ない理由(出典:ネオマーケティング)

 最も多い映画の視聴方法では、「地上波のテレビ放送」(38.0%)と「レンタルしたDVDやBlu-rayなど」(34.2%)が多数派で、「映画館」は12.2%にとどまった。

 「昔と比べた映画館で映画を見る頻度」を聞くと、「減った(とても減った)」が46.6%と「増えた(とても増えた含む)」の13.4%を大きく上回った。ネオマーケティングでは「娯楽が増えて、さまざまな選択肢が増えた結果なのかもしれない」とコメントしている。

昔と比べた映画館で映画を見る頻度(出典:ネオマーケティング)

お正月に見たい映画は

 映画館で見たいと思うお正月映画を尋ねると、『レ・ミゼラブル』が15.8%でトップ。以下、『ONE PIECE FILM Z』が12.7%、『奥〜永遠〜右衛門佐・綱吉篇』が12.0%、『綱引いちゃった!』が11.3%、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』が11.1%で続いた。男女別に見ると、女性トップは『レ・ミゼラブル』だったが、男性トップは『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』。全体的に男性の方がアニメ作品を好む傾向にあった。

 お正月映画にまつわるエピソードを具体的に聞くと、「子どものころは父親に連れられ、よく『男はつらいよ』『釣りバカ日誌』を見に行っていた」(32歳男性)、「1人で元旦に映画を見に行こうと思い1人分ならチケットは買えると思っていたが満員で売り切れていて購入できなかった」(47歳男性)といった声があった。

 インターネットによる調査で、対象は映画の視聴経験がある20〜49歳の男女500人。調査期間は11月29日から12月3日。

映画館で見たいと思うお正月映画(出典:ネオマーケティング)

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