ニーチェを“イマドキの言葉”で読むと……電子書籍ランキング

» 2012年11月22日 11時00分 公開
[Business Media 誠]

 「ビジネステレビ誠」では、電子書籍の売上ランキングを毎回発表しています。先日の放送で発表した、2012年10月の「小説・文学」と「経済・ビジネス」のジャンルから上位5冊(honto調べ)を記事でも紹介しましょう。


小説・文学


 小説と文学のジャンルで1位を獲得したのは、貴志祐介さんのサイコ・ホラー『悪の教典』でした。同作は、2008年から2010年まで別冊文藝春秋にて連載されたもの。今年11月には伊藤英明さん主演の映画が公開されるなど、話題となっています。

 今回ランクインした作品のうち、2位から4位までは書籍が出版されたのは3〜4年前のものです。少し昔の本がマンガや映画になって話題になると同時に、電子書籍化されたものが本屋に行かずとも購入できるという手軽さがあいまって、このようなランキングになったという印象を受けました。


経済・ビジネス

 続いて、経済・ビジネスのランキングです。


 経済・ビジネスのジャンルでは、『超訳ニーチェの言葉』が1位を獲得。ニーチェといえば、学生のころに講義などで触れたことがある人もいるはず。これまでにも日本語訳が出版されていますが、いずれも文章が難解な印象があります。正直、挫折した人も多いのではないでしょうか。

 それを“超訳”、つまりイマドキの言葉に訳してあるので、とても分かりやすく、また、難しい哲学書らしくないので、ニーチェの入門書として読むのにちょうどいいのではと思います。

 2位にランクインしたのは、稲盛和夫さんの『生き方―人間として一番大切なこと』です。稲盛さんといえば、京セラを創業した実業家として有名ですが、80歳になった今でも、日本航空の名誉会長として経営再建に尽力しています。一生懸命に働き、感謝の心を忘れず、素直な気持ちを持ち、充実した日々を送る。人間としての「生き方」を語り尽くした、人生哲学の集大成です。


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