65歳定年制に賛成? 反対?――その理由は(1/2 ページ)

» 2012年11月21日 13時57分 公開
[Business Media 誠]

 65歳定年制について、賛成の人はどのくらいいるのだろうか。20〜30代のビジネスパーソンに聞いたところ「賛成(非常に+どちらかといえば)」と答えたのは37%、「反対(非常に+どちらかといえば)」は30%と、やや賛成派が多いものの、意見は二分されていることが、転職サイト「DODA」の調査で分かった。

定年を65歳まで引き上げる制度についてどう思いますか? (出典:DODA)

 「賛成」と答えた人に、その理由を聞いたところ「60歳以上も働きたい」を挙げる人が最も多かった。「今の60歳は体力的にもまだ若く、働く意欲やモチベーションも高いため」「働かないと毎日が充実しないから、60歳で退職させられるのは困る」「60歳はまだまだ元気に働ける。60歳で定年なんてもったいない」といった声があった。

 2番目に多かったのは「収入源が確保できる」。「60歳で定年退職すると、年金受給開始年齢まで収入がなくなるから」など、60歳以上も働かないと金銭的に厳しいと思っている人が多い。

65歳定年制に「反対」

 一方「反対」と答えた人にも、その理由を聞いたところ「若者の雇用・待遇に影響がでる」を挙げる人が最も多かった。「企業の人件費は限られているため、高齢者の雇用を確保すれば若者層の雇用や給料が減少する」「企業の年齢構成がいがみ、組織の停滞にもつながる」「上のポストが詰まることで、若手が昇進・成長する機会が減り、次世代を担う人材が育ちにくくなる」といった声があった。

 2番目に多かったのは「65歳まで働きたくない」。「健康なうちに退職し、セカンドライフを楽しみたい」「65歳まで働きたくない人にとっては制度として決まってしまうと、働かざるを得ない状況になってしまうから」といったコメントがあった。

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