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» 2012年11月14日 08時00分 UPDATE

サカタカツミ「就活・転職のフシギ発見!」:社員のようにふるまう内定者、「内定者社員」というフシギな存在 (1/3)

経団連が定める倫理憲章では、企業は学生に対する広報活動を「卒業・修了学年前年の12月1日以降に開始」することになっています。でも実際には、イマドキの大学生は3年の頭でサークルをやめ、就職活動に励みます。このズレの中で起きる、さまざまな問題とは?

[サカタカツミ,Business Media 誠]

連載「就活・転職のフシギ発見!」とは?

 就活や転職、若年層を中心としたキャリアについて、仕事柄仕方なく詳しくなったサカタカツミが、その現場で起きている「当事者たちが気付いていないフシギ」について、誰にでもスルッと理解できるように解説するコラム。

 使えない部下が毎年出現するのはなぜなのか? その理由も、垣間見えるはずです。

著者プロフィール:サカタカツミ

 クリエイティブディレクター。1967年生まれ。長年、就職や転職、キャリアに関するサービスのプロデュースやブレーンを務めている関係で、就活や転職には詳しい。直近でプロデュースしたサイトは「CodeIQ」。著書に『こんなことは誰でも知っている! 会社のオキテ』『就職のオキテ』がある。

 個人的に書いている就活生向けのブログは、なぜか採用担当者たちから「読んでいて心が痛くなります。ホントに辛いです」という評価を受けている。Twitterアカウントは@KatsumiSakata


筆者は美人でもないのでキラーコンテンツは無理?

ay_skt01.jpg (写真と本文は関係ありません)

 背が高くて写真映えはするが、どう食べたらいいのか迷うハンバーガーを食べにいったときの話。

 美人記者が大盛りメニューにチャレンジするという記事がよく読まれてるんですよね、とつぶやいた編集長の吉岡綾乃さんは、先週の私の記事についてこんな風に振返ってくれました。

 「美人に大盛りっていうビジュアルは、強いものと強いものが合わさったキラーコンテンツですよね。サカタさんの連載は内容は面白いんですけど、ビジュアル的には食べ物の写真しかウリがありませんから、せめて私はもっと美味しそうに、写真を撮れるように頑張りたいと思いますよ」

 ……うーん、まったく内容については振返っていませんね。これでは原稿の改善ポイントが分からないなぁと思いつつ、もしかして美人事のこと(参照記事)を未だに根に持っているのか? 綾乃さんは……とも思ってみたり。

 確かに美人事も不思議な存在でしたが、最近はさらに不思議な存在が出現しているのです、就活界隈で。


内定者の間で「格差」が生じてしまう理由

 以前、この連載で「就活生は内定式の後、ソーシャルメディアなどでのプロフィールを内定先に書き換える」という現象について書きました。さらに就活生たちは居酒屋やカフェなどに集まって「ウチ(=内定先)はこうだよ」とか「君は営業に向いていると思う」「あそこに配属されたら終わりらしい」などと話し始めます。そう、まだ内定が出ただけなので実際にその企業で働いたことがないのですが、一人前の話をするのです。……という話も書きましたが、こういうのは可愛い部類。最近では、さらに不思議な動きをする内定者が出現していることに気がつきました。

 「内定者バイト」という言葉はご存知かと思います。以前から「もうだいたい単位は取ったし、ヒマなので内定先で働く」という学生は少なくありませんでした。企業もバイトを募集して面接して採用するというプロセスの省力化ができるし、何より早く仕事に慣れてもらうという側面から、積極的に仕組みとして取り入れているというところもあるのです。

 ただし、最近は少し風向きが変わり始めています。ひとつは「現実問題」です。内定したといっても、その企業でどんな風に働けるのか、完全に理解して入社したわけではありません。アルバイトをすることで、どんな風に仕事をするのかが、内定者にリアルに突きつけられます。その結果「うーん、思っていたのと違う」と思い悩んでしまって、内定者バイトをしながら就活を再スタートさせるというケースが意外にあるのです。企業としては、「いち早く戦力化しようと考えた策が裏目に出る」という感じでしょうか。

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