名前は伏せるが、ある著名クリエイターがここ数年、各種メディアとの対立をTwitterやブログで展開している。このクリエイターも先の橋下市長と同様にTwitterで多数のフォロワーを持つ。彼は旧態依然としたメディア界の体質を舌鋒鋭く批判するが、身勝手な振る舞いを続け、さまざまな立場の人たちに迷惑をかけている事態も知っている。どちらの言い分を信じるかと言えば、圧倒的にやり込められている側なのだ。
なにが言いたいかといえば、フォロワーが多く、発信力が強い人たちであっても、きちんとその言い分のウラを取る必要がある、ということなのだ。
取材のプロセスが可視化されれば、記者は冷静かつ理詰めで対抗すれば良い。情報発信力の強い取材相手であれば、ぐうの音も出させないだけのネタを掘り起こし、当てれば良い。
TwitterやFacebookが爆発的に普及し、取材のプロセスが可視化され、メディア自身が批判の対象となり得る時代になったからこそ、記者やメディアがその基本に立ち返る必要がある。自信のあるネタがあれば、相手のフォロワー数の多寡など問題にならないはずだ。一連の騒動は、メディア再生の好機でもある。
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