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» 2012年11月01日 08時00分 UPDATE

伊吹太歩の世界の歩き方:小泉進次郎はできる「若いやつ」か? (1/4)

米政府高官もイラつく日本政界。来日した米国務次官補は、首相や大臣がコロコロ変わる日本政治はまるで「回転ドア」のようだといった。もはや次の世代に期待するしかない。

[伊吹太歩,Business Media 誠]

著者プロフィール:伊吹太歩

世界のカルチャーから政治、エンタメまで幅広く取材し、夕刊紙を中心に週刊誌や月刊誌などで活躍するライター。


 2012年10月25日、米国務省のカート・キャンベル国務次官補(東アジア・太平洋担当)が来日した。その目的は、河相周夫外務次官やその他の政府関係者と会談して、日米関係と周辺地域の問題、さらにミャンマーやイラン、シリアといった世界的な問題について協議することだった。

 キャンベルの訪問はその2日前に公表されたが、何かと微妙なタイミングだった。というのも、沖縄で米兵2人が日本人女性に集団暴行した事件が10月16日未明に発生、上等水兵と三等兵曹が逮捕された。その前にはかねてより沖縄県民から反対運動が起きていたオスプレイ配備が半ば強引に行われており、県民のイラ立ちが残る状態で事件が発生した。さらに尖閣問題をめぐる日中関係もくすぶっており、特にアジアに外交の軸足を向けると宣言しているオバマ政権は頭が痛いところだった。

 こうした微妙な時期だからこそのキャンベル訪日。キャンベルの訪日が発表される2日前の10月21日には、沖縄の仲井真弘多知事が米兵2人による暴行事件を米政府に直接抗議するために訪米してキャンベルと会談し、キャンベルは謝罪の意を仲井真に伝えている。さらに日本への到着後すぐには、成田空港に集まった記者団に対して、米政府が悔恨と懸念を共有していると語り、再発防止に向けて検討中であるとも話した。

 日本滞在中、キャンベルは都内で行われたアジア政策に関するシンポジウムで講演した。あまり報じられてはいないが、キャンベルはそのシンポジウムで日本に対する不満を口にした。しかも日本外交にとって、決定的な問題点をつくような指摘だった。

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