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» 2012年10月30日 08時00分 UPDATE

世界一周サムライバックパッカープロジェクト:米国映画祭でも受賞、ロンドンで映像制作会社を起業した日本人 (1/2)

プロデュースに携わったショートフィルムが米国映画祭で審査員特別賞を受賞した長渕陽介さん。ロンドンで活躍する長渕さんは、15歳の時から海外に飛び出していったそうです。

[太田英基,世界一周サムライバックパッカープロジェクト]
世界一周サムライバックパッカープロジェクト

太田英基(おおた・ひでき)

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世界一周中のバックパッカー。2年間で50カ国以上を訪問し、6月末に帰国。若者の外向き志向の底上げのため、海外で働く日本人を訪問したり、旅の中で気付いたことや発見したことをWeb中心に情報発信しながら旅を行った(サムライバックパッカープロジェクト)。学生時代に広告サービス「タダコピ」を立ち上げた元起業家でもあり、根っからの企画屋。Twitterアカウント「@mohideki」では旅の様子をリアルタイムに発信した。

 →目指せ世界一周!「サムライバックパッカープロジェクト」とは?


 広告、アート、デザイン、ファッション……そんな流行の発信地であるロンドンで、クリエイティブエージェンシーを起ち上げ、ワールドワイドに活動している日本人がいます。

 それは株式会社セブンシャッフルズでプロデューサーを務める長渕陽介さん。東京生まれの長渕さんは15歳でカナダに語学留学し、16歳の時に渡英。現地校を卒業後、デザインエージェンシーに入社。2008年にロンドンでクリエイティブエージェンシーのセブンシャッフルズを立ち上げました。

 そして、長渕さんがプロデュースに携わったフル3DCGアニメーションショートフィルム『Love Like Aliens』は2012年夏、米国で行われたAsian Film Festival of Dallas 2012で、ショートフィルム部門 審査員特別賞を受賞しました。

 これはRashad Haughton監督・脚本によるフル3DCGアニメーションショートフィルム。企画構想から約2年の制作期間を経て、米国、日本、英国、ドイツのトップクリエイターとのコラボレーションにより創り上げられたそうです。そんな業界の最先端を歩く長渕陽介さんにお話をうかがいました。

ah_samurai1.jpg 長渕陽介さん

海外で就職することが当然進むべき道に

――現在の活動内容・仕事内容をご紹介ください。

長渕 セブンシャッフルズは、制作会社ではなくクリエイティブエージェンシーですので、プランニング、クリエイティブ、制作までを一貫して行う豊かな内部環境を有しています。

 これによりキャンペーンで上記3つの工程間のコミュニケーションを円滑に行うことが可能で、ディレクションにも統一性を持たせることができます。

 またロンドンと東京にオフィスがあるので、日本にいながら海外のトップクリエイターと現地の相場で仕事が出来たり、逆に海外ブランドの日本進出のためのブランディングを手掛けたりと、クライアントのニーズにあわせて柔軟に対応できます。

 もう1点、セブンシャッフルズが力を入れているのは、最先端のテクノロジーと映像技術を融合させ、新感覚のビジュアルを創り出すことです。話題性があるので効果的なPRにつながり、イベントのメインとして集客自体にも絶大な力を発揮します。

 現在も大手メーカーの世界キャンペーンを始め、テレビコマーシャル、映画、テレビアニメーション、デザインまで幅広い範囲でプロジェクトが進行中です。

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――海外で働く志向をもともとお持ちでしたか?

長渕 いえ、15歳で最初に海外に渡ったのは、日本より専門的な勉強が海外だとできると留学センターから聞いたからです。将来的に日本で働くか、海外で働くかはまだ決めていませんでした。

 ただ高校、大学と海外で過ごす時間が長くなるにつれ、いつのまにか自分の中で現地で就職することが当然進むべき道となっていました。

――なぜ、英国へ渡ったのですか?

長渕 カナダよりさらに専門的に学べるということだったので、1年間カナダで語学を学んだ後、渡英を決めました。

――言語以外で立ち塞がった困難は何でしたか?

長渕 広く一般的に言われている、「日本人とは明らかに仕事への取り組み方が違う」というのはもちろんありました。オン、オフの切り替えをしっかり行うことで仕事の効率を上げる考え方の人が多いので、納品直前に「バケーション!」なんていう日本社会からしてみたら冗談のような現実にも多々遭遇しました。

 あとは何でも「できる」と容易に仕事を請け負う人が多いので、「スケジュール的に厳しいのに大丈夫か」と少しでも不安を感じたら、ある程度デッドラインを早めに設定することをお勧めします。

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