手づくりの「楽しさ」にこそマーケティングの原点がある郷好文の“うふふ”マーケティング(2/3 ページ)

» 2012年10月25日 08時00分 公開
[郷好文,Business Media 誠]

街には手づくり素材やキットがいっぱい

うふふ 写真左上から時計回りで「宇宙人」「幅広マスキングテープ」「iPhoneケース」「子供用革シューズ」

 まず東急ハンズ。素材売場には“発泡スチロールの宇宙人”がいた。丸いスチロールにグニュグニュホースを付けてカラーリングという発想力がすごい。

 ちぎって貼るのが楽しいマスキングテープは幅広タイプが人気だ。壁にもドアにも机にもPCに貼っても楽しい。

 皮革売場には縫うだけで完成するiPhoneケースもある。これなら手づくりだから……という言い訳ナシのバッチリな仕上がり。お子さまレザーシューズキットは「君はね、パパが作った靴を履いていたんだよ」と何年後かに胸を張っていえる。


うふふ 写真左上から時計回りで「毛糸イマジネーション」「その制作画像」「アクセサリーキット」「布地売場」

 手芸用品のユザワヤ銀座店に移動する。オバさんが多いがひるまず店内へ。「オレ編み物なんて……」いうな。私もできない。でも「毛糸イマジネーション」ならあや取りの要領で、5分で帽子やネックウエアが編める。

 ブレスレットやネックレスのアクセサリーの自作パーツ素材やキットもある。たった2000円で彼女にオンリーワンの手づくりプレゼントもできる。「こんなのいらね」といわれても吾輩は一切責任をもたない。もちろん布地が豊富なのはチクチク派には刺激的である。


うふふ

 文具好きには「手製本」もある。表紙と本文紙を糊で合体させる。筆者は神田の美篶堂のワークショップで教わったワザで、使うノートはすべて自作である。皺がよっても気にするな。駿河台のキハラでも製本道具や材料がそろう。

 製本までは……という向きには「えらべる帳」もある。オモテとウラの紙、ノート用紙を選べる。図柄も無地から地図までいろいろ。三省堂本店で1冊980円、15分でオーダー仕上がりがうれしい。


うふふ

 100円ショップもあなどれない。キャンドゥでペンケースの作り方の説明書付きのファスナーを見つけてチクチクご満悦。ダイソーでもパッチンの小銭入れキットが売っている。型紙付きで好きな布をチョキチョキ、チクチクすれば出来上がりだ。キミでもきっとできる。

 だが手づくりといえばオナゴの牙城。女子が盲目に買い漁るショップが浅草橋にあるのを男子は知らない。それは貴和製作所。ブレスレットやネックレスなど手づくりアクセサリーのストーンや金具がいっぱい。驚愕の売れ行きだ。

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