コラム
» 2012年10月23日 08時00分 UPDATE

目先のことだけじゃダメ、ビジネスパーソンは“原理”を学べ! (1/2)

仕事現場で今のスキルを使って仕事を回すのに精一杯な私たち。しかし、スキルが必要とされなくなる事態に直面したとしても、新たな仕事を見つけキャリアを継続するために「普遍的な学び」を行っておくべきだと人材・キャリア論の第一人者、高橋俊介氏は言います。

[松尾順,INSIGHT NOW!]
INSIGHT NOW!

著者プロフィール:松尾順(まつお・じゅん)

早稲田大学商学部卒業、旅行会社の営業(添乗員兼)に始まり、リサーチ会社、シンクタンク、広告会社、ネットベンチャー、システム開発会社などを経験。2001年、(有)シャープマインド設立。現在、「マインドリーディング」というコンセプトの元、マーケティングと心理学の融合に取り組んでいる。また、熊本大学大学院(修士課程)にて、「インストラクショナルデザイン」を研究中。


 先日、高橋俊介氏(慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特任教授)のお話を「夕学五十講@丸ビル」で、久しぶりにお聴きしました。高橋氏は「人材・キャリア論」の第一人者として有名ですね。

 私が高橋氏の話を聞くのは、今回で通算10数回目といったところ。社会・経済・雇用環境の変化に応じて、常に最先端の研究に取り組む高橋氏のお話は、毎回刺激的な内容です。

 今回のお話のうち最も心に残ったのは、「普遍性の高い学びをしよう!」という指摘です。現代は、想定外の変化が次々と起こっています。頑張って身に付けたスキルがすぐに陳腐化してしまう。

 もちろん、今の仕事環境に適応するために、そうした表面的なスキルも必要です。しかし、そのスキルが必要とされなくなる事態に直面したとしても、新たな仕事を見つけキャリアを継続できるためには、「普遍的な学び」を普段から行っておくべきだと高橋氏は主張しているのです。

 では、「普遍的な学び」とはどういうものでしょうか?

 それは物事・現象の「原理」、すなわち「基礎理論」や「歴史的背景」を学ぶことです。具体的には、例えば物理学、生物学といった「自然科学系」の学問分野に取り組むこと。また、社会学、経済学、政治学などの「社会科学系」の場合は、自然科学のような、数式で明確に定義できる理論が少ないため、その各分野が、どんな理論から出発して、どのような変遷を遂げてきたかという「歴史的背景」を含めて学ぶことです。

 そもそも「○○学」と呼ばれるものは、物事・現象の構成要素や関係性、法則性を「理論」として体系化したもの。つまり表面的ではない、原理・基礎理論を知ることができるものです。そして、単なるスキルと異なるのは、状況が異なっても応用が利くことです。

 すなわち、普遍性の高い学びができるということ。だから状況が変わり、今のスキルが用無しになっても何とか適応できるというわけです。

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