コラム
» 2012年10月19日 08時00分 UPDATE

杉山淳一の時事日想:なぜ鉄道映画が注目されているのか――『旅の贈りもの』制作者インタビュー(前編) (1/9)

数年前からの鉄道趣味が盛り上がり、鉄道をテーマとした映画が増えている。なぜ鉄道映画が注目されているのか。映画『旅の贈りもの 明日へ』の制作を手がけた、竹山昌利氏に話を聞いた。

[杉山淳一,Business Media 誠]

 鉄道を舞台とした映画『旅の贈りもの 明日へ』が10月13日にロケ地の福井県で先行公開され、27日から全国各地の映画館で公開される。定年を迎えた主人公が、少年の頃に文通し、連絡が途絶えてしまった女性に会うために旅に出る。主役は前川清、ヒロインは酒井和歌子。そして、もうひとつの主人公は「489系特急電車」(国鉄時代に製造された特急電車。特急「雷鳥」として大阪−金沢−富山間を運行していたが、最後は上野−金沢間を急行「能登」として定期運行を終え、2011年3月で引退)だ。

 本作品は2006年に公開された『旅の贈りもの 0:00発』に続く、6年ぶりのシリーズ第2弾だ。『旅の贈りもの 0:00発』は、大阪駅を深夜に出発する行き先不明ツアーに参加する人々と、旅先の人々との交流を描いた。レトロなミステリー列車として「EF58型電気機関車」(国鉄時代の名車中の名車。お召し列車にも使われた電気機関車。現在は廃車)と展望車「マイテ49」(戦後、東海道本線の客車特急の最後尾に連結された客車。「マ」は車体重量、「イ」はイロハのイで1等車、「テ」は展望車を示す)も「出演」した。主演は櫻井淳子。共演は徳永英明、多岐川華子。先日亡くなった大滝秀治も明るい郵便局長役を好演した。

 前作『旅の贈りもの 0:00発』以降、鉄道趣味の盛り上がりに合わせるように、映画やドラマなど映像分野で鉄道をテーマとする作品が増えた。映像作品を作る人は、鉄道の魅力をどう捉えているだろう。懐かしい鉄道の旅と、列車に乗った人々の想い。そんなテーマを持つ『旅の贈りもの』シリーズのプロデューサー、竹山昌利氏に「映画人から見た鉄道の魅力」を聞いた。

yd_sugiyama1.jpg 『旅の贈りもの 明日へ』に登場する489系電車。今年3月に引退した
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