年収2000万円あったら、どの都市に投資しますか

[Business Media 誠]

　もし年収2000万円あったら、どの都市に不動産投資をしたいですか？　20歳以上の男女に聞いたところ「東京23区」（44.0％）が最も多いことが、オウチーノ総研の調査で分かった。その理由として「賃貸需要があるから」「低リスク」「投資効率が高い」を挙げた人が目立った。

　2位以下は「横浜市」（8.6％）、「札幌市」（7.4％）、「大阪市」（5.8％）、「福岡市」（4.2％）という結果に。4位の「大阪市」を選んだ人からは「将来性」「改革が進みそう」「活気が出てきそう」といった声が多かった。「大阪都構想や維新の会などの『刷新感』や『変革への兆し』が投資対象としての期待感を盛り上げているようだ」（オウチーノ総研）

　5位の「福岡市」を選んだ人からは「震災の影響が少ない」「放射能の心配が少ない」「東日本からの人口流入がありそう」といった震災関連の意見が目立った。また東日本大震災で被災した「仙台市」（2.4％）は10位。その理由として「復興需要がありそう」といった期待感のほか、「復興してほしいから」という被災地を応援する声もあった。

海外の都市で投資したいところ

　次に海外の都市で投資したいところを尋ねると「ニューヨーク」（3.4％）を挙げた人が最も多かった。その理由として「需要の高さ」「資産価値の高さ」「世界の中心だから」といった意見が多かった。「海外投資への『投資』を考えるうえでは、『将来性』よりも都市としてのステイタスの高さからくる『安定感』が重視されたようだ」（オウチーノ総研）

　2位以下は「ホノルル」（3.1％）、「上海」（2.0％）、「シンガポール」（1.8％）、「ロサンゼルス」「パリ」（いずれも1.6％）と続いた。3位にランクインした「上海」は高い経済成長率で推移しているが、「急激な開発による都市としての成熟度の低さや、将来のバブル崩壊リスクの回避意識によるものと考えられる」（同）と分析した。

　インターネットによる調査で、20歳以上の男女1108人が回答した。調査期間は5月21日から27日まで。