サラリーマンの小遣いが、下がるのは20××年：知っておきたいニュースな言葉（2/3 ページ）

[土肥義則，Business Media 誠]

お小遣いと物価の関係

マコ：サラリーマンのお小遣いって、やっぱりお給料の額に左右されるんですか？

大手町：かなり影響を受けるよね。いや、正確に言えば「受けていた」。

マコ：ん？　どういうことですか？

大手町：2000年ごろまでは「給料が上がる＝お小遣いが上がる」「給料が下がる＝お小遣いが下がる」といった相関関係が見られていた。でも2000年以降は給料の下げ幅以上に、お小遣いが減少傾向にあるんだ。

　例えば2010年の収入は、バブル期の1989年とほぼ同じなのに、お小遣いは2割以上もダウンしている。なぜお小遣いがこんなにも減少しているかというと、「モノの値段」（消費者物価指数）に影響している……とも考えられるよね。

マコ：世の中のお父さんは、奥さんからこのように言われてるのかな？　「ハンバーガーが安くなったし、あなたのお小遣い減らすわね」と。

大手町：「もうビールは飲まないで。これからは第3のビールにして」と言われた男性も多いだろうね。

　もうひとつ気になるデータが、国税庁から発表されたんだ。またサラリーマンの年収が下がった。

マコ：えーっ、またですか？　ウチの会社大丈夫ですよね。上がりますよね。

大手町：昨年の平均年収は、前の年を下回って409万円。平成元年と同じ水準にまで下がったんだ。この数字を見る限り、サラリーマンの小遣いはなかなか上がらないだろうね。

　ちなみに200万円以下だった人の割合は23.4％で、前の年よりも0.4ポイントの増加。一方で、1000万円を超える人は3.9％で、4年ぶりに増えているんだ。格差が開いてきた……と受け止めることができるよね。

マコ：3.9％、3.9％、3.9％……。

大手町：マコさん、どうかしたの？

マコ：私、その3.9％に該当している人と結婚します！　そうすれば将来、安泰だわ。

大手町：ちょ、ちょっと待ってくれ。この3.9％には年配の人が多いと思うし、既婚者も多いはず。ある調査によると、東京に住む25歳から35歳の独身男性で、年収「600万円以上」という人は3.5％しかいなんだ。そこから彼女がいる人を引けば……。

マコ：また厳しい数字を聞いてしまった。