「マネーゲームはしたくない」――投資意識にリスクを避ける傾向

» 2012年09月25日 13時48分 公開
[Business Media 誠]

 円・ドル相場での円高が継続しているが、消費者は投資についてどのように考えているのだろうか。20歳以上の男女に聞いたところ「マネーゲームになるような投資はしたくない」(78%)と答えた人が最も多く、次いで「ネット取引は不安なのであまりやりたくない」(71%)であることが、田中貴金属工業の調査で分かった。

 このほか「投資は長期のスタンスで行うべきだ」(41%)や「資産運用は株式以外にも分散したい」(37%)と答えた人も目立った。この結果について、田中貴金属工業は「安全に資産を運用したいという心理からか、安易にインターネットで取引を実施することに不安を感じていたり、投資を短期的な売買による利益目的ではなく、リスクを最小限に抑えて分散投資を実施し、長期的な資産形成を目指していくという消費者の堅実なスタンスがうかがえた」としている。

投資に対する意識(出典:田中貴金属工業)

今後購入してみたい金融商品

 現在、どのような金融商品(預貯金は除く)を保有している人が多いのだろうか。この質問に対し「株式」(20%)が最も多く、以下「投資信託」(14%)、「外貨預金」(8%)、「国債」(7%)という結果に。

 一方、今後購入してみたい金融商品を聞いたところ「金投資」(9%)がトップ。次いで「株式」「外貨預金」(いずれも6%)、「投資信託」「国債」(いずれも5%)と続いた。

現在購入している金融商品と今後購入してみたい金融商品(出典:田中貴金属工業)

 訪問による調査で、20〜69歳の男女500人が回答した。調査期間は6月8日から29日まで。

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