AQUOS PHONE svを使い始めてもうすぐ1カ月。最終回となる今回は、スマートフォンの使い勝手に直結する最大の要因、「バッテリーライフ」について紹介しようと思います。
初回にも書きましたが、AQUOS PHONE svは1900mAhとシャープ製Android端末の中でも最大のバッテリー容量を誇る機種。使い始めた最初のころ、私は出先で道が分からないからといってナビ機能を立ち上げっぱなしにし、「そうだ、Xi(クロッシー)なら通信速度が速いはず」とストリーミングで動画を見まくり、液晶の美しさを堪能するために画面の輝度も高く設定……と、フルパワーでAQUOS PHONE svを使っていました。すると、1日外にいる日は家に帰るまでバッテリーがもたない、という事態に……。
実は私、これが初めてのXi端末機種。Xiは通信速度が速い代わりに、バッテリーの消費も激しいのですね。たとえ大容量バッテリーを誇るAQUOS PHONE svとはいえ、私のようにしょっちゅう携帯を触るクセがあり何かと通信している人間の場合は、このままで丸一日もたせるのは難しいのが現実です。しかしバッテリーがなくなったスマートフォンなど、ただのオモリ、文鎮と同じです。
「安心して長時間AQUOS PHONE svを使うにはどうすれば?」……困っていたらITmedia Mobileの園部編集長が教えてくれたのが「エコ技」機能でした。
AQUOS PHONE svには、バッテリーの消費に関する項目をまとめて省エネ設定できるエコ技という機能があるのです。エコ技機能を起動すると、「標準モード」「技ありモード」「お助けモード」の3種類が表示されるので、まずは「標準モード」になっていたのを「技ありモード」に変更し、そのまま使ってみることに。
画面の明るさを調整したり、バイブレーションやWi-Fiを切ったりと、携帯電話のバッテリーをもたせるためにあちこちの項目を調節するための努力は、おそらくみなさんやっていると思います。エコ技の最もいいところは、これらの細かい項目を設定した結果を「標準モード」「技ありモード」「お助けモード」の3つにまとめて保存しておけるところです。いつでも充電できる環境の日は標準モードでフルパワーで使い、一日中外出する日や、ちょっとバッテリーが減ってきたら技ありモードで節約気味に使い、本当にバッテリーの残りが心もとなくなってきたらお助けモードで粘る……といったことがワンタッチでできるのが素晴らしく便利。
1日が終わり、エコ技の画面を表示すると「今日は待受時間をおよそ○時間○分節約しました」という文字が表示されます。初めて試したときはたかだか数分だったのですが、これで変なやる気に火が点いてしまい、「もっと節約したい!」とさらにあれこれカスタマイズしてみることにしました。
試してみて、バッテリーライフを伸ばすために大きく効き目があると私が思ったのは2つ。1つはバックライトの明るさを暗め、あるいは自動調整にしておくこと(太陽の中にAと書かれたマークが自動調整です)。どこの画面でも上から下へ指をスライドさせると設定画面が出てくるので、そこで「明るさ」の項目を変更することができます。
もう1つは技ありモードのときに使える「省エネ待受」。指定しておいたアプリを、画面をオフにしているときには動作しないようにできる機能です。動作制限といっても通知されなくなったり動かなくなったりするわけではなく、画面をオフにしている間は動かないというだけで、普通に携帯を使い出せばまとめてアプリが動き出し、新着通知も届くので見落とすこともありません。私の場合は、Gmail、mixi、Facebook、Twitter、HootSuite、Instagramといったアプリの新着通知が頻繁なので、これを省エネ待受設定で動作制限するだけでかなりバッテリーの持ちがよくなりました。
そんなわけで1カ月毎日使ったAQUOS PHONE sv。最初はXiやNOTTV対応といった、ある意味“派手”な機能に引かれて使い始めたのですが、長い期間使ううちに、輝度を下げても見やすく美しい液晶、Feel UX、Viewer Dock(充電ホルダ)やエコ技、SHツールといったスペック表には現れにくい部分に魅力を感じるようになりました。フィーチャーフォンから移行するにも使いやすいし、防水・防塵や歩数計付きなども毎日使うにはありがたく、バランスのとれたいい端末だと思います。
4回にわたって紹介してきたAQUOS PHONE svレビューもこれでおしまいです。長らくお読みいただいて、どうもありがとうございました。またどこかでお会いしましょう!
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アイティメディア営業企画/制作:Business Media 誠 編集部/掲載内容有効期限:2012年9月23日