早稲田大学商学部卒業、旅行会社の営業(添乗員兼)に始まり、リサーチ会社、シンクタンク、広告会社、ネットベンチャー、システム開発会社などを経験。2001年、(有)シャープマインド設立。現在、「マインドリーディング」というコンセプトの元、マーケティングと心理学の融合に取り組んでいる。また、熊本大学大学院(修士課程)にて、「インストラクショナルデザイン」を研究中。
知らないうちに、ありとあらゆるところに設置されている「防犯カメラ」。
防犯カメラの設置には賛否両論がありますね。ただ、先日の「ガイアの夜明け」(8月7日放送)で紹介された消費者調査の結果によれば、「防犯カメラで自分が写されていても気にならない」という回答が約8割となっており、意外と気にしない人が多いようです。
プライバシー侵害などの不安も確かにあります。しかし、むしろ、一般市民にとっては、防犯カメラが設置されていることの「安心感」の方が大きいのではないでしょうか。
防犯カメラには大きく2つの効用があります。
1つは、先日のオウム真理教元信者の高橋克己容疑者の逮捕で活用されたように、犯罪者を特定したり、逃亡ルートを追ったりすることで、検挙率を高められること。
また、近年進歩が著しい「顔認識技術」を使って、街頭などの防犯カメラに映った人々の中から、逃亡中の指名手配犯を探し出すことも可能となっています。
これは、従来の、「見当たり捜査官」と呼ばれる刑事が指名手配犯の顔写真を数百人覚え、雑踏を歩き回り犯人と思われる人物を探し続ける地道な方法の代替技術となりそうです。
昨今の顔認識技術では、カツラやサングラスなどでかなり変装していても、同一人物かどうかを判定できるようなので、逃亡犯の検挙率も高まることになるでしょう。
防犯カメラのもう1つの効用は、防犯カメラの存在自体が犯罪の発生を抑制できること。文字通り「防犯」効果があることです。
実際、防犯カメラを設置した商店街では、落書きなどのいたずらが大幅に減少しています。犯罪の温床になりがちな公園でも、防犯カメラを設置することで犯罪の発生が減るなど、目に見える効果につながっているようです。
すなわち、「人の目がある」「誰かに見られている」といった意識が犯罪行為に至ることを踏みとどませるわけです。
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