2020年の東京オリンピック招致に「賛成」という人は、増えた?

» 2012年08月21日 12時48分 公開
[Business Media 誠]

 「ロンドンオリンピックの感動がまだ続いている」といった人も多いだろうが、2020年の東京オリンピック招致に賛成している人はどのくらいいるのだろうか。20〜60代の男女に聞いたところ、オリンピック開催前に「賛成」という人は49.9%だったが、開催後は46.1%に減少していることが、産業能率大学の調査で分かった。またオリンピックの国内開催(夏季・冬季問わず)自体についても、「賛成」という人は事前の52.2%から47.9%に減少した。

 賛成の声が減っている背景には「国民が熱望している他の未開催国に譲るべき」(48.4%→54.2%)や「交通機関の混雑が心配だ」(65.5%→68.8%)、「新施設はその後の維持管理が困難である」(69.6%→71.6%)といった声が開催前よりも増加。また「多大な経済効果が見込めてよい」(56.5%→50.1%)が減少するなど、ロンドンオリンピックを目にしてややトーンダウンした感じだ。

 一方で「各競技でレベルの向上が期待できる」(60.5%→66.1%)や「レベルの高い競技を間近で見ることができるチャンス」(61.9%→65.5%)など肯定的な声は増えており、必ずしも東京オリンピック開催に否定的ではないようだ。

オリンピックの国内開催について(クリックして拡大、出典:産業能率大学)

感動した選手は「福原愛」

 ロンドンオリンピックで感動した選手は誰ですか? この質問に対し、卓球の「福原愛」と答えた人が最も多く、同じく卓球の「石川佳純」が2位に。卓球女子団体の銀メダル獲得は多くの日本人の心を動かしたようだ。ちなみに北京オリンピック閉幕後にも同じ質問をしたところ、水泳の「北島康介」がトップ。次いでソフトボールの「上野由岐子」、陸上の「朝原宣治」だった。

 オリンピック開催前の期待と開催後の感動の差にびっくりしたのは、女子レスリング48キロ級で金メダルを獲得した「小原日登美」だった。

ロンドンオリンピックで感動した選手は、卓球の福原愛選手がトップ(出典:産業能率大学)

 インターネットによる調査で、20〜60代の男女2万1000人が回答した。調査期間はオリンピック開催前の7月17日から20日までと、開催後の8月14日。

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