「人の熱に弱い」という柚木編集長
柚木:編集者というのは、いま売れているモノを取り上げることも大切なのですが、誰も知らないことをメディアに出すことも大切。それをいかにマスに落とし込むかが、編集者としての基本だと考えています。
そのためには気づきであったり、発見であったり、新しいことであったり、いろいろなモノにアンテナを張り巡らせていなければいけない。
あと、意外と思われるかもしれませんが、“人の熱”の部分で雑誌をつくっていることもあります。「この人、ここまで押してくるのであれば、やろうかな」といった感じで。
土肥:人の熱に弱い、ということですか?
柚木:弱いですねえ……ものすごく(笑)。でも、そうした人の熱というものを大切にしています。なぜなら「熱がある=読者の心に響く」傾向があるから。
私の周囲には、そうした熱をもっている人がたくさんいます。編集者として、とても恵まれていますよね。(終わり)
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