原発依存度は0%、15%、20〜25%――どれを支持しますか

» 2012年08月09日 13時00分 公開
[Business Media 誠]

 福島第一原発事故を受け、政府は「脱原発依存」を掲げ、2030年には原発比率を「0%」「15%(2010年度から約11%削減)」「20〜25%(2010年度並みの水準)」の3つのシナリオを検討している。この3つのシナリオのうち、どれを支持しますかと聞いたところ「0%」が最も多く49.5%、「15%」が36.9%、「20〜25%」が13.6%であることが、マーケティング会社のCyberCasting&PRの調査で分かった。

政府のエネルギー政策でどの原発比率を支持しますか? (出典:CyberCasting&PR)

 また原発事故後、不安に感じていることを聞いたところ「環境汚染への不安」(71.5%)を挙げる人がトップ。次いで「人体への影響について」(69.6%)、「電気料金の値上げなど経済的な負担への不満」(54.4%)と続いた。原発については「エネルギー源の安全な処理技術もないシステムに不安を感じる」「この先、新しいエネルギーをつくる技術が発達する前に、また原発による事故が起きたら日本はどうなる?」といった意見が目立った。

自家発電に興味を持つ人は8割

 電力供給を既存の電力会社に頼らず、自宅で発電(創エネ)することについてどのように考えているのだろうか。「興味はあるけれど、現在利用していない」(72.9%)と「興味もあるし、すでに利用している」(4.8%)を合わせると、8割近くの人が興味を示す結果に。

自家発電に興味をもっていますか? (出典:CyberCasting&PR)

 すでに利用している人からの意見として「エコウィル(都市ガスなどを使ってガスエンジンを動かし発電する)を4年前から導入している。通常の生活消費電力はこれでまかなえる」「太陽光発電は停電時に自給できるし、少しでも発電し、原発廃止の一助になりたいから」といった声があった。

 インターネットを使った調査で、20〜59歳の男女1032人が回答した。調査期間は6月25日〜6月29日と7月16日〜7月18日。

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