というわけで、「世の中を変える人」に必要な要素をまとめると、
……の4つかなと思えたので、この4要素を組み合わせ、「どれがあって、どれが無いと、どんな人になるのか」、16種類の組み合わせを考えてみました。そのうち、面白そうなのを抜き出したのが次の図です。
こうやって見ると、「ああ、やっぱり志って大事だな」と分かりますよね。志の有無が“財を成す人”と“世の中を変える人”の分かれ目になるのです。
実は、能力があって、一生懸命働いていて、正しいやり方でやっている、そして“財を成している”人はそこそこ存在します。でも“世の中を変える人”は多くありません。その分かれ目が“志”の有無だから、孫社長はそれを強調されたのでしょう。
“能力と勤勉”で“出世する人”としたのは、一種の皮肉です。日本企業(社会)では、「優秀な人が一生懸命頑張る」のが高く評価されます。だけど「その人が頑張っていることって、本当に正しいことなのか?」というと、それはあまり問われてないんですよね。もちろん“志”なんて出世には無用の長物です。
「オレの場合は?」というパターンが上記に含まれてない方は、ご自身で書いてみてください。16種類の中には、「どれも持ってない場合」も含まれるので、すべての人の入るべき欄が必ず見つかるはずです!(?)
そんじゃーね。
兵庫県出身。バブル最盛期に証券会社で働く。米国の大学院への留学を経て外資系企業に勤務。2010年秋に退職し“働かない人生”を謳歌中。崩壊前のソビエト連邦など、これまでに約50カ国を旅している。2005年春から“おちゃらけ社会派”と称してブログを開始。著書に『自分のアタマで考えよう』『ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法』『社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!』がある。Twitterアカウントは「@InsideCHIKIRIN」。
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