会話にされやすいニュース、会話にされにくいニュース――その違いは？：ソーシャルインフルエンス（3/5 ページ）

[Business Media 誠]

会話されるニュースをつくる

　ソーシャルインフルエンスを最大化させるためには、マスメディアでの露出が不可欠であることを説明してきた。しかし、実はそれだけでは不十分なのだ。重要なのはマスメディアで露出させることではなく、「ソーシャルメディアで話題になるネタをつくり、それをニュース（記事）として露出させること」なのである。

　ヤフートピックス（通称ヤフトピ）を例にとってみてみよう。下の図は2012年3月にヤフトピで掲載された約2000本のニュースのクリック数が多かった上位ランキングと、クリック数が少なかった下位ランキングだ。上位ランキングのほとんどは芸能ニュースで、下位ニュースは政治や国際関係のニュースである。月間7000万人が目にするヤフトピでも、ユーザーの興味関心はかなり偏りがあることが分かる。

　では、クリック数が多かった（ユーザーが強い興味関心を示した）上位ニュースは、すべてソーシャルメディアで話題になっているのだろうか。上位ニュースとブログ投稿数の関係を示したのが下の図である。