LCCを利用すればオトクなの? 知っておきたい「常識」これからのことがよく分かるコラム(4/6 ページ)

» 2012年07月18日 08時01分 公開
[稲垣昌宏,Business Media 誠]

航空会社の差以外に、「買い方」による差もある

 国際線チケット買い方の価格安い順は以下の通りです。

(1)LCC×直販・キャンペーンチケット

(2)LCC×旅行会社経由・団体ツアー用チケットのバラ売り

(3)LCC×直販・通常チケット

(4)レガシーキャリア×旅行会社経由・団体ツアー用チケットのバラ売り

(5)レガシーキャリア×直販・PEXチケット

 枚数がかなり限定されますが、(1)のLCCのキャンペーンチケットは買えれば最安。早く予定が決まっていれば、まずはこちらを買うと安いはず。

 次に、LCCも会社によっては団体ツアー用チケットを旅行会社に卸しているケースもあるので、(2)の旅行会社が売っているLCCチケット価格も必ずチェックしたいところです。

 (3)(4)(5)について、一応の順番はつけましたが、シーズンや混み具合により一概にどれが安いとは言い切れません(特にお盆などピーク時期)。特にLCCの通常チケット価格は会社によって大きく違うので、燃油サーチャージなどを含めた総額を必ずレガシーキャリアと比較してみてください。

 数千円程度の額の違いなら、荷物や座席指定に対する料金を追加で払うと簡単に逆転しかねないので、必ず価格差とサービス条件の差を天秤にかけてから決定するべきでしょう。ちなみにLCCだから燃油サーチャージなどの諸費用が安いかというと、そうとも限らず、「格安」の言葉のイメージに惑わされないことも賢者の選択といえるのです。

(参考)関空―ソウル往復航空券価格最安値(2012年4〜7月実績)。エイビーロードで2012年4月〜7月出発で、問合せがあったエコノミークラス航空券(最安値)のレガシーキャリア・LCC別推移。プレミアムエコノミー航空券を含み、「航空会社未定」は除く。往復のチケット本体価格のみ(燃油サーチャージなどの諸費用は含まず)。レガシーキャリアは日本航空、ANA、大韓航空、アシアナ航空を集計、LCCは済州航空、イースター航空を集計

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