こんなときに困るはず! 鉄道路線のキラキラネーム杉山淳一の時事日想(2/5 ページ)

» 2012年07月13日 08時00分 公開
[杉山淳一,Business Media 誠]

奇抜な名前はこんな時に困る

 キラキラネームや中二病は、当人はとっても満足だけど、その満足を押し付けられた側はとっても困るという共通点がある。キラキラネームを名付けた親は大満足、しかし、名付けられた子どもは気の毒だろう。難読な名前は覚えてもらえにくいし、理由を説明すれば笑われる。笑われてはいけない場面でも笑われてしまう。新聞報道で災難にあった子どもの名前を見て、不謹慎ながら笑ってしまったという経験はないだろうか? 私はある。

 事故や事件の被害者になった時は、同情されながらも「クスッ」と笑われているだろう。加害者になったら、「あんな名前だから性格が悪くなったんだ」と思われる。親は満足だったかもしれないが、子どもはいい迷惑だ。中二病もしかり。本人はとっても幸せだが、周りはついていけない。次第に距離を置くようになり、本人も困ると思う。しかしそこに気づかないから中二病のままである。

 えちごトキめき鉄道はどうだろうか。夢のある会社名だ。難読でもない。楽しそうで、こんな名前なら見物に来る人もいるかもしれない。その地域全体がときめいてくる。地域の活性化につながるかもしれない。

 しかし、鉄道はいつも楽しいことばかりではない。踏切で事故が起きたり、大雨で土砂崩れ、整備を怠れば車両は壊れて運休。ポイント故障で脱線。信号故障で衝突など、ネガティブな事象もある。全くないとは言わせない。つい最近も、JR東日本の篠ノ井線でダイヤ作成にミスがあり、単線に列車3本が進入して身動きできないという珍事件があった。

出典:えちごトキめき鉄道株式会社公式サイト

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