夏休みの旅行者は2000年以降最高の人数に――JTB調べ

» 2012年07月06日 14時05分 公開
[Business Media 誠]

 JTBは7月5日、夏休み(7月15日〜8月31日)の旅行動向見通しを発表した。航空会社予約状況や業界動向、JTB予約状況、1200人へのアンケートなどから分析したもので、総旅行人数を前年比2.4%増の7703万人と予測した。

 JTBでは「2011年夏は東日本大震災の影響で国内旅行者数が大きく減少したが、復興とともに回復し、2012年夏は震災の影響をほとんど受けないと言える。消費者の旅行意欲は高く、円高も追い風となり、国内旅行、海外旅行とも大きな伸長が期待できる」とコメントしている。

2012年夏休みの旅行動向(出典:JTB)

国内、海外ともに過去最高の旅行者数に

 旅行先別にみると、国内旅行人数は前年比2.3%増の7431万人と、調査対象期間を7月15日〜8月31日に変更した2000年以降、最高の旅行者数になると予測。東京スカイツリーの開業など新名所がオープンした東京が脚光を浴びているほか、東北方面は現地を訪問することにより震災復興を応援するという気運が高く、夏祭りや世界遺産の平泉などが人気を集めているという。

 海外旅行人数も前年比4.6%増の272万人と、これまで最高だった2001年夏の266万人を抜く見込み。近場の韓国(同6.2%増の46万3000人)や台湾(同7.7%増の15万4000人)のほか、2010年に開業したマリーナベイサンズが話題のシンガポール(同12.9%増の7万人)が人気を集めている。

2012年夏休み海外旅行人数推計(単位:万人、出典:JTB)

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