日本人の56.8%、正しい手洗いの方法を知らない

» 2012年07月06日 13時57分 公開
[Business Media 誠]

 梅雨から夏季の高温多湿の時期には、食中毒の被害が多い。厚生労働省によると、2011年6月〜9月にかけて、286件もの細菌性の食中毒が発生したことが分かった。これは他の時期に比べると2.2倍もの発生率になるという。

 原因となる細菌を持ちこまないという観点で、食中毒予防でも重要度が高い手洗いだが、正しい手洗いをしている人はどのくらいいるのだろうか。20〜60代の男女に聞いたところ、「正しい手洗いの方法を習ったことがある」という人は56.8%であることが、ミューズの調査で分かった。「習ったことがある」人を年代別でみると、20代(66.0%)が多く、その一方で40代と50代(いずれも51.0%)が少ない。

正しい手洗い方法を習ったことがありますか? (出典:ミューズ)

 半数近くの人が正しい手洗いを知らないようだが、どのように洗えばいいのだろうか。「手洗いポイント時には、石鹸をつけてよく泡だてて、30秒程度の時間をかけて隅々まで洗うことが重要。 また、流水で石けんをよく洗い流し、清潔なタオルで、きちんと手を拭いて乾燥させることが大切」(ミューズ)とのこと。

手洗いの時の注意点:

(1)手を洗う前は、腕時計やアクセサリーは外しましょう。

(2)お子さんが手を洗う時には、大人が付き添い、確認をすることが重要です。

(3)タオルはひとりずつ個人用に、清潔なものを用意しましょう。

(4)特に汚れが落ちにくい、指の先、手首、親指、手のしわに注意してください。


手洗いに対する意識

 手洗いに対する意識をもっている人はどのくらいいるのだろうか。食事前の手洗いについて聞いたところ、男性の3人に1人は手洗いをおろそかにしていることが明らかに。「必ず洗う」「だいたい洗う」と答えた人に、石けん使用をしているかどうか聞いたところ、3割以上が石けんを使用しない不十分な手洗いを行っていることが分かった。

食事前に手洗いをしていますか? (出典:ミューズ)

 インターネットによる調査で、20〜60代の男女500人が回答した。調査時期は4月。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.