有限会社ペーパーカンパニー、株式会社キナックスホールディングスの代表取締役社長。昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。
終わり良ければ、すべて良し。大晦日をどう過ごすかは、結構、大切なことである。花火が打ち上がるカウントダウンを、彼女とともに一流のホテルで過ごせたなら……翌年もきっと安泰だろう。
しかし、その予約は人気のスポットであればあるほど、なかなか難しい。念願はかなえられない。不発に終わる。誰もがやるように、普通に予約を繰り返したってダメである。
大晦日にクライマックスを迎えるためには、どんな知恵が必要なのか。そこで、フランスのリッツのレストランやハウステンボスの花火が見えるスイートルームなど半年間待ちの予約を非常に高い確率でゲットしているというウェブコンサルティング会社ペンシルの覚田義明社長に聞いてみた。
覚田社長によると、予約をゲットするまでに3回は電話をするのが定石という。ちょっとばかしウザイのだが、その成功パターンには学ぶべきコトが多い。自分の願望を不発に終わらせないためには、このくらいやるべきなのである。高確率で大晦日にコトを果たすためには、知恵というものが必要なのだ。本能にまかせても、そのめくるめく夜は手に入らない。その目的の達成には、仕事のマネジメント能力も飛躍的に成長させるような「戦略」的発想が必要なのである。
では、具体的にどうすればいいのか。
覚田 覚田です(必ず最初に名前を名乗る。名乗ると先方が名前で呼ぶようになる)
ホテル 覚田さまですか(常連か、誰かの知り合いかと考えさせる)
覚田 大晦日の日の12月31日に彼女と2人で宿泊したいのですが。
ホテル 覚田さま、あいにくその日は、予約がいっぱいでございまして……。
覚田 そおかあ、残念だなあ……。毎年、こんな感じですよね。みなさん、いつごろ予約を取られるのですか?
ホテル だいたい3カ月前には埋まっていますね。
覚田 そうですか……空きが出る可能性もあるんですかね。彼女が楽しみにしているもので……。
ホテル あまりないですね。空いてもスグに埋まりますから。
覚田 失礼ですが、お名前は……。
ホテル 田代です。
覚田 分かりました、田代さん。また、電話しますね。
ホテル 覚田さま、ありがとうございます。お待ちしております。
1回目の電話が肝心である。自分の名前や状況(=自分の情報)をより具体的に相手に与えて、ほかの予約客より、ホテル側の担当と深く知り合ったという状況を作り出すこと。相手も人間である、より深く知り合った人は名前を覚える。きっと後に優遇もしてくれるはずである。
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