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» 2012年07月03日 10時23分 UPDATE

1人乗りEV「コムス」はコスト低減で60万円以下に、セブンイレブンが宅配に採用 (1/3)

トヨタ車体が1人乗りEV「コムス」を発売した。鉛電池やスチールフレームの採用により、補助金込みの実質価格を60万円以下に抑えた。セブン-イレブン・ジャパンが、宅配サービスにコムスを採用する。

[朴尚洙,@IT MONOist]
@IT MONOist

 トヨタ車体は2012年7月2日、1人乗り電気自動車(EV)「COMS(コムス)」を発売した。全国のトヨタ自動車ディーラーの約半数に当たる、140社、2701営業所で販売する。

 価格は、一般消費者向けの「P・COM」が79万8000円、業務用に最適な「B・COM」が66万8000円〜77万3000円。経済産業省の「クリーンエネルギー自動車等導入対策費補助金」を活用すれば、1台当たり最大7万円の補助金が得られる。B・COMの最安モデルであれば、実質価格が60万円以下の59万8000円となる。年間販売目標台数は3000台。既に約500台を受注しているという。

COMS トヨタ車体の網岡卓二氏と「コムス」(クリックで拡大)

 今回発表したコムスは、2000年8月〜2011年5月まで販売された初代モデルに次ぐ2代目となる。外形デザインとボディフレームを新たに設計し、新開発の電動システム、サスペンションを採用した。トヨタ車体の網岡卓二社長は、「これからの時代の近距離移動に適したEVとして、当社が独自に設計、製造したのが、この2代目コムスだ。『ちょっとお出かけ街までスイスイ(Chotto Odekake Machimade Suisui:COMS)』という開発コンセプトと同様に、気軽に使ってもらいたい」と語る。

 コムスの外形寸法は、2395×1095×1500ミリ(全長×全幅×全高)で、車両重量は410キロ(いずれもP・COMの場合)。道路交通法が定めるミニカーであり、運転には普通免許が必要である。

 P・COMは、容積が150リットルのキー付きトランクボックスを標準装備している。B・COMは、荷室の違いによって3タイプに分かれる。「デリバリー」は、容積が350リットルのキー付きデリバリーボックスを装備。「デッキ」は1005×675ミリ(幅×奥行き)の荷台を備える。最安モデルの「ベーシック」は、荷室部が未装備状態である。

 モーターの定格出力は、ミニカーの上限の0.6キロワット以下に収まる0.59キロワットながら、最高出力は5キロワット、最大トルクは250ニュートンメートルを確保した。最高時速は初代モデルの1.2倍となる60キロを達成している。回生ブレーキを採用しているので、減速時のエネルギーを電力として回収することができる。

 二次電池は、パナソニック製のEV用密閉型鉛電池を採用した。車両の床下に電池セルを6個搭載しており、総容量は5.2キロワット時である。満充電状態からの走行距離は、JC08モード相当(JC08モードにおける最高時速80キロを60キロに変更して計測)で約50キロ。転がり抵抗を低減したラジアルタイヤの採用により、走行距離を伸ばした。初代モデルの走行距離は約35〜45キロだった。

 充電は、付属のコードを使って、家庭用の100ボルト電源に接続して行う。充電時間は、初代モデルの8〜10時間に対して、約6時間と短くなっている。電池容量がゼロの状態から満充電にするのに約120円(東京電力の120〜300キロワット時までの従量電灯契約における価格、1キロワット時当たり23円で計算)なので、1キロ当たり約2.4円で走行できるとしている。

COMSCOMS (左)「コムス」の車両内におけるモーターやインバータ、電池、充電器の配置と、電力の流れである。(右)CAN通信による各システムの接続イメージ(クリックで拡大)

 電動システムを構成するモーターとインバータ、メーター表示をつかさどるメーターECU(電子制御ユニット)、充電器は、一般的な自動車と同様にCAN(Controller Area Network)通信によって接続されている。インバータとメーターECUは自社開発で、モーターは安川電機と、充電器はイサハヤ電子と共同開発した。

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