さて、ここまでニコニコ動画と2ちゃんねるの女子学生ユーザーを見てきました。データを解釈するプロセスの中で、サブカルチャーとしての漫画・アニメに対する好みや、ネット・コンテンツの世界に関わる若い人たちにはあまり性差はなく、ユニセックス化してきている印象を持ちました。
また、ネットの中では、クリエイターとオーディエンスの関係がフラット化することで、「N次創作」という新しい価値創造のスタイルを産み出したのではないかとも思えてきました。「フラット化」はグローバルというマクロな視点だけでなく、性差、年齢差、地位、立場といったミクロな視点の中でも起こっているということでしょうか。
かつて、アルビン・トフラーが『第三の波』の中で「プロシューマー」として「生産者」と「消費者」の融合を予言しましたが、ニコニコ動画の中では生産者としての「クリエイター」と消費者としての「オーディエンス」が、現実に一体化してきているように思います。
私自身は彼女たちの父親よりも上の世代ですが、この人たちが熱中するサブカルチャーが突然メジャーになった時、そのことに面食らわないように、心の準備だけはしておこう、と思いました。(コプロシステム 商品計画研究所 大久保惠司)
※この記事は、誠ブログ「「ニコ動ガール」と「2ちゃんガール」-データから見るペルソナ図鑑(13)-」より転載しています。
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