働きながら大学院で学び、手にした“財産”とはK.I.T.虎ノ門大学院 修了生対談(2/2 ページ)

» 2012年06月27日 10時00分 公開
[PR/Business Media 誠]
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白熱する講義、真剣勝負の場

株式会社エミライ代表取締役の河野謙三さん(2010年度生)

河野:講義はいつも盛り上がりましたね。終了時刻は22時(現在は22時15分)なのですが、白熱して終わらないことが多かった。24時を回っても終わらないので、事務室の方々には迷惑をかけたことが多々あります。

佐藤:確かに。白熱する講義も多く、そこには議論する価値があったので、教授を巻き込んで質問攻めにしたこともありました(笑)。

河野:教授が「ビジネスに携わる中で、こうした成功のパターンがあった」といった話をすれば、院生から次々に質問が飛び交いました。「自分はこう思う」「こうすれば、もっとうまくいくのに」など。そうした院生からの質問に対し、教授はひとつずつ丁寧に回答してくれました。最初のころは教授と院生が1対1で議論していましたが、やがてビジネスの現場のような雰囲気に。教室といえば教授が院生に教える――といったイメージがあるかもしれませんが、K.I.T.の場合は本当に「議論の場」といった感じでしたね。これはゼミ科目でも同じです。

佐藤:講義が終わってからの“振り返りタイム”も学びの場のひとつ。受講生のバックグラウンドはコンサル業界、IT業界、通信キャリア、金融・保険、商社などさまざま。つまり毎日が異業種交流会といった感じ。社会人になればどうしても利害関係があって、なかなか本音で語り合えないことが多いと思います。でも、院生同士であればそうしたものがないので、とことん語り合うことができました。

 講義とは関係のない話をすることも多かったですが、その中でも真剣に議論をする時間があった。信頼し合っているからこそ言える厳しい意見や異論反論。単なる友達関係では絶対に言えないでしょうね。自身のビジネスのことや講義のことなどを、語り合ったのはいい経験でした。

河野:本当にあの時間は貴重でしたね。大学院で得た仲間というのは、相手のために時間を気にすることなく議論してしまう間柄です。みんなやっている仕事は違うし、置かれている立場も違う。ですから、話す内容は、当然違ってくる。でも「大学院で○○をつかむのだ」「○○プロジェクトを起ち上げたい」という熱い志があるので、話を聞いているだけで面白い。そうするといつの間にか終電を逃してしまい、そのまま議論が続いたこともしばしばありました。

 もちろんビジネスの世界で知り合った人たちも貴重です。でもその方たちとは知り合ったときに対象としていたビジネスの話題だけに限定されてしまう。

佐藤:確かにね。

河野:でも大学院で知り合った仲間とは、その時々に好きな事例やテーマを持ち寄って、利害関係を無視して一緒になって考え語り合うことができる関係だと思います。

佐藤:そうですね。河野さんのビジネスの話も起業前に意見交換やビジネスモデルを議論しましたね。


 特に印象に残っている教授もしくは講義は? という質問に対し、佐藤さんは三谷宏治教授の「戦略思考特論」を挙げた。もちろん講義はディスカッションとグループワークが中心。最初は何を議論していいのか分からなかったが、やがて「人に何を伝えるべきか。どのように伝えれば、理解してもらえるのか。ということが分かってきました」と振り返る。また講義を受けていくなかで「自分がどんどん成長していることが実感できた」という。

 一方の河野さんにも同じ質問をしたところ、上野善信教授の「オペレーションズマネジメント特論」が挙がった。モノを売るためには企画→製造→流通→販売→アフターケアをしなければならず、この一連の流れをどのようにすれば優れたものにできるのか? またお客さまの不利益にならないようにはどうすればいいのか? といったことを「オペレーション」の講義を通じて学んだという。

 最後に、修了してから分かったこと。未来の院生のためにメッセージをいただいた。

「自分は成長した」と感じてほしい

――未来の社会人大学院生にひとことお願いできますか?

佐藤:私が在学中にもっと早く気づいていればよかったと思ったことは、自力自走のチカラですね。そもそも考えに甘さもあったのですが、大学院が院生をリードし成長をさせてくれると勝手に思っていました。でも、違いますね。大学院というのは、自分で考え、自分で行動し、自分ですべてをしなければいけないところ。またK.I.T.には自走する院生の背中を押してくれる教授がたくさんいます。ですから自力自走をどれだけがんばれるかで成長の度合いも変わるとおもいます。ただ、走りこむペースをあげるとそれに比例して学びの厳しさも上がっていきますけど……。

河野:佐藤さんがご指摘されたように、大学院というところは受け身ではなく、能動的になることがポイント。そして走り出せば、とにかく最後まで走りきることも大切でしょうね。会社に勤めている人であれば、仕事が終わってから大学院にまで足を運ばなければいけません。これまで経験したことがない生活を送ることになるので「これで本当にいいのかな」と疑問に感じることもあります。もちろん悩むことは悪いことではありませんが、「1年で大学院を修了する」と目標を定めたのであれば、ゴールを目指してほしい。そして走り切ったあとには「自分は成長した」ことを、ぜひ実感してほしいですね。

修了後も交流が続いている佐藤さん(左)と河野さん(右)

 佐藤さんと河野さんのお話いかがでしたでしょうか? ビジネスの世界では利害がからむので、心の底から「仲間」と呼べる人はできにくい。しかし院生は違う。「この学問を学びたい」「自分自身を成長させたい」という同じ志でつながり、そこに利害は存在しない。教室という空間の中で、2人は「“人生の財産”ともいえる仲間を手にした」と言えるだろう。

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