計画停電があっても原発再稼働に反対する? 居住地によって違い

» 2012年06月19日 16時56分 公開
[Business Media 誠]

 夏場の電力不足で産業への影響が大きいため、再稼働する流れとなっている大飯原発3、4号機。消費者の意識はどのようになっているのだろうか。

 セルコホームの調査によると、「計画停電が実施されようとも、原子力発電所の再稼働には反対である」にあてはまるか聞くと、「あてはまる」は49.9%、「あてはまらない」は50.2%と賛否が拮抗していることが分かった。

 居住地別に「あてはまる」の割合をみると、浜岡原発があり、東海地震の発生も危惧されている東海地方(61.2%)や、福島第一原発事故があった東北地方(57.3%)では高かったが、電力不足で大飯原発の再稼働が検討されている近畿地方では46.0%と低くなっていた。

計画停電が実施されようとも、原子力発電所の再稼働には反対である(出典:セルコホーム)

世帯年収が高い人ほど「計画停電に向けて、準備できている」

 2011年に続き、節電が求められる夏となりそうだが、「計画停電に向けて、準備できている」に「あてはまる」とした割合は24.8%。世帯年収別にみると、高くなるほど「あてはまる」の割合も高くなっていた(300万円未満20.8%、300万〜500万円未満21.5%、500万〜800万円未満26.1%、800万〜1000万円未満32.2%、1000万円以上33.7%)。

 ちなみに「省エネ・エコ目的で最も購入したい家電」では、「エアコン」(17.1%)と「冷蔵庫」(15.5%)が上位。以下、「照明(有機EL/LED照明・電球など)」が4.4%、「洗濯機」が3.7%、「テレビ(液晶/有機EL/LEDテレビなど)」が3.0%、「太陽光発電システム(太陽光パネル・電池など)」が2.3%で続いた。

 インターネットによる調査で、対象は20〜59歳の男女2000人(男性1000人、女性1000人)。調査期間は5月24日から28日。

省エネ・エコ目的で最も購入したい家電(出典:セルコホーム)

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