「将来は管理職になりたい」という女性が増えている

» 2012年06月19日 13時22分 公開
[Business Media 誠]

 「将来、管理職になりたいなあ」と思っている人はどのくらいいるのだろうか。この春就職した新入社員に聞いたところ「管理職として部下を動かし、部門の業績向上の指揮を執る」と答えた、いわゆる“管理職志向”の人は48.1%であることが、産業能率大学の調査で分かった。一方「役職には就かず、担当業務のエキスパートとして成果をあげる」と答えた“専門職志向”は41.7%という結果に。

 男女別にみると、男性で管理職志向は56.8%。過去最高だった前年から0.1ポイント減少したものの高止まり。女性は専門職志向が依然として6割を超えている一方で、管理職志向が28.7%で過去最高。この結果について、産業能率大学は「日本では諸外国に比べると女性の管理職登用が遅れているが、少しずつ増加している。女性新入社員にとっても、自身のキャリアの見通しにおいて管理職を志向する人が増えているようだ」としている。

管理職志向の推移(出典:産業能率大学)

最終的に目標とする役職

 あなたが最終的に目標とする役職は? この質問に対し「部長クラス」(22.9%)と答えた人が最も多く、調査開始以来、初めて2割を超えた。「部長」が前年から3.8ポイント増加した一方で、「社長」「役員」は前年からそれぞれ3.1ポイント減少した。

最終的に目標とする役職(出典:産業能率大学)

 また定年退職に適した年齢を聞いたところ「65歳」(48.7%)がトップ。「60歳」と「65歳」を合わせた“65歳以下”の割合は80.6%と過去最高。一方で「定年なし」は15.7%で過去最低だった。

 書面による調査で、この春就職した新入社員514人が回答した。調査期間は3月28日から4月11日まで。

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