電子看板から情報インフラに――オフィス向けデジタルサイネージ「デジサイン CUBE」

» 2012年06月12日 17時32分 公開
[Business Media 誠]

 デジタルサイネージシステムメーカーのサイバーステーションとアイ・オー・データ機器は6月12日、オフィス向けデジタルサイネージ市場を対象とした商品ブランド「デジサイン CUBE」の開発、販売を行うと発表した。

 サイバーステーションでは2009年から、画像や動画をさまざまなメディアに配信できるデジタルサイネージサービス「デジサイン」を扱っており、3年半で5000台以上を販売してきた。

 しかし、デジサインでは屋外での広告や、金融機関や商業施設の店舗での接客・販売促進が主な用途だったが、デジサイン CUBEではオフィス内の情報共有に役立たせることをポイントにしている。「今までデジタルサイネージは電子看板と言われていたが、我々は情報インフラにしていこうと挑戦している」(サイバーステーション福永泰男社長)。

デジサイン CUBEの活用例。デジタルサイネージでオフィス内の情報共有を行う(クリックで拡大)

オフィスサイネージ市場のリーダーに

 デジサイン CUBEは、デジサインのクラウドサービスをベースとしたシステムをアイ・オー・データ機器の法人向けNAS(ネットワークに直接接続して使用するファイルサーバ専用機)にインストールした商品。

 オフィス内に設置することを想定しており、オフィス内ネットワークに接続するだけで利用できるオールインワン設計となっている。接続端末数の上限は25端末。発売時期は8月上旬を予定しており、価格は未定。

 国内のデジタルサイネージ市場は2010年は938億円で、2012年には約2000億円にまで拡大すると予測されている(シード・プランニング調査)。アイ・オー・データ機器の宮下卓久コーポレート戦略担当部長は「デジサイン CUBEを投入することで業務生産性の向上、社内の活性化に貢献する。そして、両社でオフィスサイネージ市場のリーダーを目指していきたい」とコメントした。

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