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» 2012年06月04日 08時00分 UPDATE

ちきりんの“社会派”で行こう!:世界はつながってしまった! (1/2)

先日、『社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!』を出版したちきりんさん。海外旅行を始めた25年前と比較して、世界は圧倒的につながり始めていると感じているそうです。

[ちきりん,Chikirinの日記]

「ちきりんの“社会派”で行こう!」とは?

はてなダイアリーの片隅でさまざまな話題をちょっと違った視点から扱う匿名ブロガー“ちきりん”さん。政治や経済から、社会、芸能まで鋭い分析眼で読み解く“ちきりんワールド”をご堪能ください。


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 私は旅行好きで、今までに50カ国ほどを訪ねています。先日、それらの旅先で考えたことをまとめた『社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!』という本を出版しました。

 海外の街を歩くと、基本的な社会の仕組みを共有する先進国でさえ、日本とのあらゆる違いに気が付きます。日本にいれば目をとめることもない“2分刻みの時刻表”の異常さや、街中の自動販売機の多さといった日本の特殊性にも気が付くし、海外で銃を持つ警備員に守られた銀行や、すべてのアイテムに防犯ボタンが付いている衣料品店に入ると、日本との前提の違いに否応なく気付かされます。

 その一方で、どの国に行っても同じ雰囲気のスターバックスや、全世界で同じテイストの洋服を並べるZARAやH&Mの存在は、世界がどんどん均一化していることも示しています。コンビニやスーパーなど小売店のシステムはどこでも同じだし、マクドナルドはもちろん“回る寿司”までが、食文化の違いを超え、世界中に広がりつつあります。

 私が海外旅行を始めた25年前と比べ、世界は圧倒的につながり始めています。最初は、自動車やテレビなどの機械製品と、コカ・コーラやネスレなど一部の国際企業の商品だけが世界を動いていました。今は飲食店からサービスまで、あらゆるビジネスが世界を舞台に展開されています。

 お土産を買う時、私はどの国でも必ず商品を裏返して“製造国”を確認します。アフリカや太平洋の孤島にあるお土産屋でさえ、商品の多くに“Made in CHINA”と書かれてるからです。

ah_tiki2.jpg 南アフリカ共和国のマクドナルドの公式Webサイト

 さらにモノだけではなく、情報やコンテンツが世界をより自然な形でつなげていきます。アラブの国でも日本の漫画やドラマが放映され、最近はアジアのどの国でテレビを付けても韓国ドラマが放映されています。

 iPhoneはもちろん、日本のガラケーでさえ国際ローミングによって海外でそのまま使用できます。海外旅行で知り合った人の多くが、別れ際にはメールアドレスやFacebookのアカウントを教えてくれます。

 モノ、情報だけではありません。人もつながり始めています。欧米の大都市にはどこも大規模な移民街があるし、仕事で世界中を駆け回る人も増えています。海外旅行をする人の数は、20年前には3億人程度だったのに、10年後には15億人を越えると予想されています。海外で教育を受ける人も増え続けることでしょう。自国を離れ、外国に長く住む人も増えてきています。そしてそれに伴い、さまざまな慣習も混ざり始めています。

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