若者の間で増えている「綺麗男」って、どんな人?これからのことがよく分かるコラム(1/4 ページ)

» 2012年05月23日 08時01分 公開
[野嶋朗,Business Media 誠]

著者プロフィール

野嶋朗(のじま・あきら)

1988年 株式会社リクルート入社。株式会社リクルートにて高校生の進路選択や高等教育機関の広報事業に長く関わる。流通マーケティング、地域活性事業、キャリアガイダンス、街の生活情報事業、美容情報事業を経験。進学事業カンパニーオフィサー、北海道支社長などを経て2010年10月Beauty World 総研 設立。センター長を務める。ヘアサロン、ネイル、エステ、リラクゼーションなどを含む美容領域全般の消費や顧客意識に関する調査、研究、企画、発信を行う。ビューティビジネス学会 理事、gcdf-JAPAN キャリアカウンセラー、華道草月流師範。


 「最近、男子トイレの景色が変わったなあ」と感じている人も多いのではないでしょうか。若者の多い職場で働く40代以降の人は、特にそう感じているかもしれません。

 かく言う筆者もその一人。朝の時間帯に男子トイレに入れば、若い男性が鏡の前で髪をいじったり、左右の顔を確認したり。そんな彼らの姿を見て、「さっさと手を洗って仕事にかかれよ」と思ってしまうこともしばしば……。

 このような清潔な男性のことを、私が在籍しているリクルートビューティワールド総研では「綺麗男(きれお)」と名付けました。

 「綺麗男」に該当するのは年齢が25〜29歳で、全体的に美容への関心が強い人を指します。日常的に「洗顔料」「リップクリーム」「化粧水・ローション」などを使い、会社にローションやワックスを置いている。香水を時間によって使い分けたり、男性モノ・女性モノという区分は気にすることなく自分にあった化粧品を使う。身だしなみとして「キレイでいたい」という気持ちが強い。

 このほか綺麗男にはどのような特徴があるのでしょうか。また彼らが誕生した背景には、どういったことが影響しているのでしょうか。

20代の間で、美容を生活に取り込む男性が増えている(出典:リクルート ビューティワールド総研)
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