家賃並みで買えるマンションってあるの?(3/4 ページ)

» 2012年05月14日 12時00分 公開
[川瀬太志,Business Media 誠]
誠ブログ

 もしローンの支払いが毎月11万3000円であれば、どのくらいの物件が買えるのでしょうか。金利0.875%で計算すれば、約4000万円の一戸建てが買えることになります。つまり一戸建てのほうが1000万円くらい高くても、総支払額はあまり変わらないということですね。

 一戸建てと違って、マンションは共同生活。みんなで使う部分、例えば、エントランス、廊下、外壁、エレベーターや立体駐車場、ゴミの収集なども含めて共用部分の維持管理は入居者みんなで負担しなければなりません。

 この維持管理費などのランニングコストはローン返済が終わっても、そこに住み続ける限り支払わなければいけません。もし3万円を40年間支払えば、総額は約「1400万円」。築年数が経てば共用部分の老朽化が進み、維持管理費や修繕費がかさんでいきます。

 仮に3万円のランニングコストが物価上昇率並みに毎年1%ほど上昇すれば、総額は「1700万円」を超えます。マンションを買えばこのくらいの金額を支払わなければいけないので、管理費の使われ方はしっかりチェックしておくべき。またどうせ買うなら「安かろう、悪かろう」のマンションよりも、ガタがこない耐久性の高いマンションを買ったほうが後々お得になるかもしれません。

 もちろん一戸建てでも「安かろう、悪かろう」はダメ。マンションほどではありませんが、一戸建てでも維持管理費はみておかないといけません。なので耐久性の高い長持ちする家を建てるほうがいいでしょう。30年くらいで建て替えが必要になるような家は結局損をしますので……。

耐久性の高いマンションを買うほうが、結局はトクかもしれない(写真と本文は関係ありません)