「就活は結婚です」とは言い得て妙誠 Weekly Access Top10(2012年4月28日〜5月4日)

» 2012年05月09日 18時50分 公開
[須田希美,Business Media 誠]

 

 先週のTop10はズバリ、恋愛ネタづくしとなりました。1位「独身の人に“ムチ”を打たなければいけない」2位「女性が男性に求めていること……それは信じられない数字だった 」6位「なぜ“普通のオトコ”は、なかなか見つからないのか?」と西口さんシリーズ「仕事をしたら恋愛のナゾが解けてきた」すべてがランクイン、3位は「中国人女性とのデートで、「中華食べに行こうよ」がNGな理由」でした。

 

はじめましてのご挨拶

 はじめまして! この春からアイティメディアで働くことになりました、新入社員の須田です。今週の誠WeeklyTop10は私が担当します。ただいま編集研修中でBusiness Media 誠編集部のみなさんにお世話になっています。まだ配属前の研修中のため何度登場できるか分かりませんが、よろしくお願いいたします。

 さて、せっかくなので自己紹介をしようかと思ったのですが、最近順調に進んでいる後輩の就職活動の話を聞いて自分も回顧するものがあったので、自分の就職活動について書いてみたいと思います。

就活は人生最初の壁であり崖である

 私が就職活動を終えてもうすぐ1年。2013年卒の新卒採用もそろそろ山場に差し掛かりつつあるのではないでしょうか。マイナビの内定率調査(PDF)によると、4月現在内定をもらっている就活生はまだ8.8%。今年は例年より2カ月早い12月スタートだったり、選考フローは早くに済ませるけど4月1日まで結果は出さない企業が多かったりと、就活戦線は混乱が続いているようです。

 1年前の私は、広告業界を志望して活動していました。小さなころから手芸やピアノの演奏など自分から何かを表現することが好きだった私は、「何だかすごいことをしていそう!」というイメージ先行での志望。しかし、そんな憧ればかりでうまくいくわけがありません。

 面接は採用段階の中盤〜最終手前で落ちることが多く、また大企業は志望していなかったのもあり、志望企業の採用枠はどこも1ケタ。さらに3.11の震災も起き、4月上旬には手ゴマ(選考に残っている企業)が0になりました。その頃には周りにもチラホラ内定をゲットした友人が現れ始め、「就活なんか早々に終えてやるぜ!」と粋がっていた私にはまさに泣きっ面に蜂状態でした。

人材系企業との出会い

 そんな中、4月の半ばに某人材系の企業を受けました。その企業は12月に1度説明会に予約したもののキャンセルしたっきりで、手持ちのない私は再び選考の土台に乗ることになったのです。髪の毛をガチガチ固めたり眉毛をキリリと書いたり、自分なりにデキる女を装っていたため、少ない人手でガツガツ利益を生み出す人材系企業にはウケがよかったのか最終選考へ。そしていざ、最終面接を受けましたが、面接官は同じような質問を違う言い方で繰り返し、何を言っても腑に落ちていないような表情をしていました。

 最後にフィードバックを受け、何が悪かったのか分からなかった私は「では何て言えば満足していただけたんでしょうか」と聞き返してしまいました(内定が出なくて焦っていたとはいえ、なんと図々しかったことか……)。すると「媚びている感じがしてコワい」との返事が。要するに、おだててばかりでどの企業にも良い顔をしているんだろうなと感じる、何がやりたいのか分からない、ということです。これにはびっくりで、とにかく褒めなきゃと考えていた私はうろたえてしまいました。

 これは業界によって違うと思います。あくまで就活生の視点ですが、老舗の企業や大企業は一生骨を埋めるくらいの覚悟の学生をほしがっているように感じましたし、IT系や広告業界は転職自体が盛んで八方美人よりやりたいことのしっかりしている人を探しているように感じました。私は「貴社はここが良くて、こんなに素晴らしい事業をしているのが、とっても魅力的です」と露骨に伝えることで自信のなさを補おうとしていたのです。

運と縁がようやく

 ほぼ同時期に同じく最終面接を受けていたのがアイティメディア。その人材系企業の面接で感じたことを、アイティメディアの採用面接では意識するようにしました。「企業のやっていることに合わせるのでなく、自分のやりたいこと、”自分”を推すんだ!!」と意気込んで、自信のあるふりをして最終選考に臨みました。それの効果があったのかなかったのかは神のみぞ知ることですが、無事ようやく内定をいただく運びとなりました。

 よく「就活は結婚です」なんていう例え方をする人がいます。結婚していない私が言うのもなんですが、今週のTop10の記事を読んで改めてそうだな〜と思いました。恋愛だって着飾ってベタベタしてくる人より、内面からオーラが出ている人に惹かれる人が多いですものね。

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