なぜ“イケ婿”は登場したのか? 最新の結婚事情に迫るこれからのことがよく分かるコラム(5/5 ページ)

» 2012年05月09日 08時02分 公開
[伊藤綾,Business Media 誠]
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そしてイケ婿が生まれた

 そんな「アットハート婚」を背景として登場したのが、冒頭に紹介したイケ婿たちだ。彼らが積極的なのは以下のような理由で、「自分自身のこだわり」マインドは控えめであることが分かる。

結婚式準備に積極参加した理由(複数回答)
2人で参加するのが当然と思ったから 23
彼女に喜んでほしいと思ったから 18
ゲストに感謝を伝えたかったから 17
自分のこだわりがあったから 13
彼女からのリクエストがあったから 11
彼女を助けてあげたい(ラクにさせてあげたい)と思ったから 10
あまり参加したくなかったが、仕方なく 1
その他 6
※花婿100人委員会調べ(2012年4月)

 結婚式はクルマや住宅と異なり、わずか3時間ほどでなくなってしまう特殊な“買い物”だ。故に、その時代の人々の感じる幸せが凝縮される「感性型消費」と言えるだろう。

 そして2012年の結婚式において、新郎新婦の焦点は「家族」(育った家族、つくろうとしている家族)に向かっているように感じる。それも、以前よりもよりポジティブに。イケ婿の登場は、そのひとつのあらわれではないかと思っている。

プロフィール

伊藤綾(いとう・あや)

料理書籍の出版社を経て2000年にリクルート入社。ゼクシィ事業部に配属。2006年に首都圏版編集長。出産を経て2009年に復職し、2010年首都圏版編集長、2011年4月よりゼクシィブランド編集長。ブランディング、プロモーション、ゼクシィ本誌の編集出版、ブライダルマーケットの現状分析と未来予測等に従事。

中長期的なカスタマーマーケティングをメディアづくりの基軸とし、2007年8月「花嫁1000人委員会」、2012年5月「花婿100人委員会」を設立。“5時に帰る編集長”として双子の育児との両立に挑戦中。


LOVE誠
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