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» 2012年04月30日 08時00分 UPDATE

ちきりんの“社会派”で行こう!:システムの中でどう生きるか? 4つの働き方の違い (1/4)

労働市場において、“資本家VS.労働者”“経営者VS.使用人”という分類が使われますが、違う観点から4つに分類できるのではというちきりんさん。どのような分類なのでしょうか。

[ちきりん,Chikirinの日記]

「ちきりんの“社会派”で行こう!」とは?

はてなダイアリーの片隅でさまざまな話題をちょっと違った視点から扱う匿名ブロガー“ちきりん”さん。政治や経済から、社会、芸能まで鋭い分析眼で読み解く“ちきりんワールド”をご堪能ください。

※本記事は、「Chikirinの日記」において、2010年9月14日に掲載されたエントリーを再構成したコラムです。


 階級といえば“資本家VS.労働者”とか、“経営者VS.使用人”という構造がよく言われますが、最近、働く人の中に4つのグループがあると感じています。

 次図では、淡い水色から濃い水色まで4種類の働く人を示しています。

ah_tiki1.jpg

 一番上の(1)の人は“システムを作る人”です。ビジネスシステムを作る人のほか、福祉・行政制度など国のシステムを作る人もいます。

 ここでいうシステムとはITのことではなく、「物事の仕組み」ということです。「こういうビジネスをやろう!」とか「こういう制度を作ろう」と構想を考える人です。こういう人たちの数はごくごく限られています。

 次に少し濃い水色の(2)の人たちが右側にいます。(1)の人はビジネスの構想が固まった後、(2)の人に、構想実現に必要な各機能分野について「具体的な仕組みを作ってくれるよう」依頼(発注)します。

 代表的なものはITシステムですが、それ以外でも、物流システム、マーケティングや広告の仕組み、コールセンターや店舗などが必要となります。

 (1)の人がこれらすべてを作るわけにはいきませんし、そんなスキルもありませんから、必要に応じて専門家である(2)の会社にそれぞれを委託します。

 (2)の人はそれぞれの分野のプロですから、(1)の人が必要とするものを具体的なスペックに落とし、どの程度の予算でそれが実現できるか見積もり、(1)の人と話し合いながら詳細設計を提案します。

 詳細スペックが決まれば、(2)の人が属する会社は実際にその仕組みを作り始めます。ここでは、(2)の人に指示をされながら(3)の人が具体的な作業をします。プログラムを書いたり、店舗を改装したり、広告に必要な写真を撮ったり、コールセンターに必要な人員を募集して採用したりします。人数としては(1)よりも(2)の人が多く、(2)よりも(3)の人が相当多く存在します。

 (3)の人の作業が終了すると、(2)(3)の会社は(1)の人にできあがった仕組みを納入・納品します。(1)の人は自分の構想実現に必要な各機能の仕組みを手に入れ、いよいよ全体としてのビジネスや制度が動き始めます。

 そして仕組みが回り始めた後、それらのプロセスを実際に担うのが(4)の人です。コールセンターで電話応対したり、倉庫で必要な商品をピックしたり、工場で組み立てたり、箱詰めしたり発送伝票を貼ったりする人たちです。(4)の人たちはほぼ100%が非正規社員で、時給で働いています。(4)の人たちはものすごくたくさんいます。

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