会社を休まずに、“ちょい優雅”に旅をする方法これからのことがよく分かるコラム(2/4 ページ)

» 2012年04月25日 08時01分 公開
[加藤史子,Business Media 誠]

なかなか休めないビジネスパーソン

 旅行をするには、ビジネスパーソンであれば会社を休まなければいけません。しかし有給休暇の取得率は、1992〜1993年に6割近くに達したのですが、その後は減少傾向に。その後は5割を切り、「低値安定」状態が続いています。

 諸外国の有給取得率をみると、欧州では100%が多く、米国を始めとるする先進国では6〜8割。日本の5割を切った状況は、“休みにくい国”と言えるのかもしれません。

 またビジネスパーソンは1週間にどのくらい休めているのでしょうか。18〜59歳までの男女に聞いたところ「土日祝休」(55.0%)が半数を超えていますが、「不定休」(17.5%)や「平日1〜2日休」(7.4%)、「日祝休(土曜日は出勤)」(8.8%)の人を合計すると、約3人に1人は1週間に2日以上連続して休みが取れていない状況です。

 こうした人がたくさんいる背景には、産業構造の変化もあるようです。1980年に就業人口の24%を占めていた製造業人口が、2010年には17.3%に減少。代わりに25%だったサービス業人口が、34.3%と大幅に増加。例えば「流通・小売」「外食」といったサービス業は、世間がお休みの時こそが稼ぎ時なので、働かざるを得ません。この業界はシフト制を導入しているところが多く、その結果、細切れでしか休めない状況となっています。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.