都市のグローバル競争力――東京は何位?(1/2 ページ)

» 2012年04月24日 15時20分 公開
[Business Media 誠]

 経営コンサルティング会社のA.T. カーニーとシカゴ国際問題評議会は共同で「世界の都市グローバル度ランキング」を発表した。これは全66都市の「ビジネス活動」「人的資源」「情報流通」「文化的経験」「政治的関与」の5つの項目を総合的に評価したもの。その結果、2年前に行われた調査に引き続き、1位は「ニューヨーク」、次いで「ロンドン」(前回2位)、「パリ」(同4位)、「東京」(同3位)、「香港」(同5位)と続いた。

 4位にランクインした東京は「ビジネス活動」(2位→1位)と「人的資源」(6位→5位)の項目で上昇。しかし「情報流通」(8位→14位)と「政治的関与」(5位→9位)で後退した。「情報流通」が大きく後退した理由について、国際的なニュースメディアの支局数、Googleの存在感、ブロードバンドの普及率、検閲制度などが響いた。また「政治的流通」については、大使館・領事館の数、主要シンクタンクの数、国際機関の数などが影響し、ランクを下げた。

世界の都市のグローバル度ランキング

 「東日本大震災後のデータは含まれていないのにも関わらず、上位10都市の中で東京だけが順位を下げた。残念ながら日本の世界への影響度低下が示唆された」(A.T. カーニー)。ちなみに大阪は、前回調査と同じ47位にとどまった。

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