「サービス残業はありえません」――日本人女性が称賛するドイツのワークスタイル世界一周サムライバックパッカープロジェクト(1/3 ページ)

» 2012年04月24日 08時00分 公開
[太田英基,世界一周サムライバックパッカープロジェクト]
世界一周サムライバックパッカープロジェクト

太田英基(おおた・ひでき)

世界一周中のバックパッカー。4月4日現在、インドネシア滞在中。1年半で40カ国以上の訪問を予定。若者の外向き志向の底上げのため、海外で働く日本人を訪問したり、旅の中で気付いたことや発見したことをWeb中心に情報発信しながら旅をしている(サムライバックパッカープロジェクト)。学生時代に広告サービス「タダコピ」を立ち上げた元起業家でもあり、根っからの企画屋。Twitterアカウント「@mohideki」では旅の様子をリアルタイムに発信している。

 →目指せ世界一周!「サムライバックパッカープロジェクト」とは?


 ドイツには首都ベルリンのほかにも、ミュンヘンやハンブルグ、フランクフルトなど、さまざまな大都市があります。日本だと東京一極集中になりがちですが、ドイツはそれとは異なるような雰囲気があります。

 そうした大都市の1つであるミュンヘンは教育都市としても名高いようで、優秀な若者が多く滞在しているそうです。今回はそのミュンヘンで、Twitterを通じてお会いすることになったJapan Conceptの神谷千代さんをご紹介します。

神谷千代さん(中央)

日本とドイツの架け橋に

――自己紹介と、これまでの歩みについて教えてください。

神谷 1991年からドイツのミュンヘンに住み、ドイツ人パートナーや子どもたちとの生活の中で、常に異文化体験を繰り返す日々を過ごしています。

 1980年代に青山学院大学法学部を卒業後、日本で数年間、広告制作会社や米国系映画会社宣伝部などに勤務しました。

 その後、より広い世界を見ようと、英国客船クイーン・エリザベス二世号の船上で、日本人顧客担当のクルーズ・スタッフとして、朝のエクササイズからビンゴ大会、ディナーショーの司会などの仕事をしました。

 そして、一身上の都合からドイツに来て、日系企業アシスタント業務や日本語補習校教員、ドイツ企業勤務を経て、2010年3月よりフリーランサーとして、日独通訳や異文化トレーナー、イベントマネジメントなどを主な業務内容としています。

――Japan Concept社のミッションや事業内容について教えてください。

神谷 「日本とドイツをつなぐ架け橋」がモットーです。

 現在の主な事業内容は、見本市や各種商談・会議・シンポジウムでの通訳、異文化コミュニケーションの分野でのトレーニング、海外進出企業のビジネス開発サポート、マーケティングリサーチなどです。2012年はもうひとつ別に大きなプロジェクトを予定していて、ミュンヘン市主催のビジネスプラン・コンテストに参加する予定です。

 そのほかにも、“日本の今”を紹介するライフスタイル見本市、「ジャパンメッセ」の企画・運営も行っています。

――神谷さんの社内での役割・仕事内容を教えてください。

神谷 フリーランサーとして、営業から経理まですべて1人でこなしています。2012年は新規顧客の獲得に力を入れたいです。

――ドイツに渡った理由を教えて下さい。

神谷 若気の至りの一身上の都合です(笑)。

――海外で働くという志向をもともとお持ちでしたか?

神谷 12月生まれで星座が射手座なのですが、射手座というのは外国と縁のある星座なんだそうです。

 そんなすりこみもあってか、子どものころから何となく「外国に住みたいな」とは考えていましたが、特に仕事をしたいとは思っていませんでした。

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