すべての部下に訪れる、4つのステージとは部下育成の教科書(1/3 ページ)

» 2012年04月20日 11時22分 公開
[Business Media 誠]

部下育成の教科書:

この連載は書籍『部下育成の教科書』(ダイヤモンド社)から抜粋、再編集したものです

山田直人(やまだ・なおひと)

株式会社リクルートマネジメントソリューションズ研究員。早稲田大学理工学部経営システム工学科卒業。多数の社会人向けトレーニングプログラム開発に従事。近年では、トランジション・デザイン・モデルの開発や、研修効果を高め受講者の職場実践を促進する研究及びサービス開発に携わる。

木越智彰(きこし・ともあき)

株式会社リクルートマネジメントソリューションズ研究員。京都大学文学部人文学科卒業。新人・若手向けを中心とした研修サービスの開発及び、中堅中小企業向け研修サービス「リクルートラーニングクラブ」のサービスを立ち上げ、外国人従業員の受け入れ・定着支援に携わる。

本杉健(もとすぎ・たけし)

株式会社リクルートマネジメントソリューションズ マネージャー兼主席研究員。一橋大学社会学部卒業。専攻は組織論。自動車、電機、通信、鉄道、銀行などの業界の企業にHRMソリューションサービスを提供。現在は企業における役割転換の調査・研究に携わる。


一般社員の4つのステージ

 学生から社会人となった駆け出しのビジネスパーソンは、まず(1)スターター(Starter/社会人)の段階を迎えます。社会人としてのマナーをはじめとするビジネスの基本を身につけ、組織の一員となります。ビジネスパーソンとしての始まりという意味で、「スターター」と名づけました。

 スターターとして職場や社会人生活にも慣れてくると、先輩や上司と一緒に少しずつ「仕事」をするようになってくるのが、次の(2)プレイヤー(Player/ひとり立ち)の段階です。何もかも初めての仕事という中で、一つひとつやりきることで、仕事を覚え、力を高めていきます。自分の力で仕事を進めるという意味で、「プレイヤー」と名づけました。

 プレイヤーとして先輩や上司から手取り足取り教えてもらう時期を卒業し、自分の頭で考え、工夫し、行動することで成果を上げていくのが、次の(3)メインプレイヤー(Main Player/一人前)の段階です。目標のレベルや仕事量がグンと高くなるのがこの段階の特徴です。多くの企業では、この(3)の段階が人数的に最も多いボリュームゾーンであり、現場で事業を支え、推進している人たちとも言えます。日常業務はほぼ独力で進めることができ、一人前と認められるという意味で、「メインプレイヤー」と名づけました。

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