トップ10
» 2012年04月13日 10時59分 UPDATE

誠 Weekly Access Top10(2012年3月31日〜4月6日):“トマトジュース”の報道で“トマト”の消費が増加?

トマトジュースに含まれる成分が、メタボを予防する効果があるという報道が2月にあったことで、トマトジュースが品薄となったが、この報道はトマト関連商品にも影響を与えたようだ。

[堀内彰宏,Business Media 誠]

 先週最も読まれた記事は「最近の若いモンはダメだ! オレの若いころはもっと大変だった」。2位は「『青春18きっぷ』を潰そうとしているのは、誰か」、3位は「大津波で首都圏はこうなる――築地、豊洲、船橋は水没」だった。

トマトジュースの報道でトマトの消費が増加

 先週のトップ10「話題になったトマトジュースの消費ってどのくらい増えたの?」では、総務省の家計調査の結果をもとに「2月に話題になったトマトジュースだが、トマトジュース以外の果実・野菜ジュースの需要がトマトジュースに移ったくらいでしかなかったのでは」と書いた。

 しかし、4月12日にカゴメが出したニュースリリース「業績予想および配当予想(増配)の修正に関するお知らせ」を読んで驚いた。次のように書いてあるのだ。

 「本年2月、京都大学の研究グループよりトマトジュースに含まれる成分が、メタボリックシンドロームを予防する効果があると発表されました。この研究内容の報道により、トマトジュースをはじめとしたトマト関連商品の販売量が伸長したことで、売上高および利益が増加しましたので、前回予想値を修正いたします」

 上方修正の規模(連結)は売上高が1780億円から1800億円、当期純利益が33億円から42億円と、そこまで大きな変動ではないのだが、確かに業績に影響を与えるほどのインパクトがあったようなのだ。

ah_kagome1.jpg 出典:カゴメ

 文中の“トマト関連商品”という書き方が気になったので、カゴメの商品を調べてみると、名前に“トマト”が入っている商品は飲料カテゴリでは65商品中4商品に過ぎなかったが、食品カテゴリでは68商品中35商品もあり、生鮮トマトも販売している。カゴメの売り上げの半数を占める飲料部門ではトマトジュースとほかの野菜飲料が需要を食い合ったが、それ以外の部分で伸びたのではないかと筆者は推測する。

 改めて2月の家計調査(2人以上の世帯)のトマトの支出金額を見ると、確かに顕著に増えている。報道で取り上げられたのはトマトジュースだったが、むしろトマト関連消費に与える影響の方が大きかったのかもしれない。

ah_kagome2.jpg トマトの1世帯当たり1カ月の支出金額の推移(縦軸の単位は円、出典:総務省)

 カゴメのリリースには「報道の影響は、前回業績修正発表の3月2日時点における当社想定を上回って、継続しております」とあるので、3月の家計調査でもこの傾向が続いているのかチェックしてみたいところである。

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