1日の生活費は1010円……親元から離れて暮らす、関東の私大生

» 2012年04月12日 15時38分 公開
[Business Media 誠]

 関東の私立大学に通う子供を持つ親は、毎月どのくらいの仕送りを送っているのだろうか。2011年度に入学した新入生の家庭に聞いたところ、月平均の仕送り額は9万1300円(6月以降の月平均)で過去最低額を更新していることが、東京私大教連の調査で分かった。過去最高だった1994年の12万4900円と比較すると、3万3600円の減額となり、16年間に4分の1減少したことになる。

仕送り額(6月以降の月平均)の推移(出典:東京私大教連)

 また仕送り額から家賃(平均6万1000円)をのぞいた生活費は3万300円で、1日当たりの生活費を算出すると1010円(3万3000円÷30日)となる。2011年度の1日当たりの生活費は、ピークである1990年度の2460円(7万3800円÷30日)に比べると、41.1%にとどまった。「不足する生活費や学業の経費は、アルバイトなどの収入で補っていると思われる」(東京私大教連)

入学の年にかかる費用

 入学の年にはどのくらいの費用がかかっているのだろうか。自宅外通学者の平均は298万3351円。自宅以外のところに住んでいる子供を持つ家庭の年収は899万6000円。収入に占める入学の年にかかる費用の割合は33.2%となり、家計負担の大きさが浮き彫りになった。

入学の年にかかる費用の推移(住居別、出典:東京私大教連)

 郵送による調査で、関東の私大に入学した子供を持つ親5496人が回答した。調査時期は2011年5月〜7月。

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